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13000~11000年前の噴火
(小諸火砕流、草津軽石・板鼻黄色軽石などの噴出)


板鼻黄色軽石の分布
草津軽石の分布

小諸第一火砕流と板鼻黄色軽石・草津軽石の噴火

約1.3万年前に発生した一連の噴火は、浅間火山最大の噴火で、約8km3の安山岩〜デイサイト質マグマが噴出した。この噴火は、まず 板鼻黄色軽石 (As-YP) の噴出で始まり、ついで軽石質火砕流が流下した。さらに 草津軽石 (または嬬恋軽石) (As-K) が噴出した。草津軽石の噴出にともない軽石質火砕流が流下した。その後再び軽石質火砕流が噴出した。一連の噴火によって噴出した軽石質火砕流堆積物は、小諸第一火砕流堆積物と呼ばれる。草津軽石に伴う火砕流は特に嬬恋火砕流と呼ばれる。また、立川ローム上部ガラス質火山灰は小諸火砕流に伴う降下火山灰であると考えらている。
この一連の噴火に伴い、仏岩火山の山体西側と剣ヶ峰東側の黒斑火山の山体が NNW-ESE 方向の正断層群によって陥没した。

小諸第二火砕流と総社降下軽石の噴火

仏岩火山の最終期の活動は、1.1万年前のプリニー式噴火が知られており、この噴火に伴って総社降下軽石と小諸第二火砕流が噴出した。火砕流は南山麓の小諸から御代田方向に流下した。