三宅島2000年火山情報
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噴火情報 | 活動履歴
三宅島噴火情報
このページは、三宅島に関する 産総研地質調査総合センター 三宅島火山噴火緊急観測班 の成果やリンクを紹介しています。
トピック | ヘリコプター・人工衛星からの三宅島画像 |
熱映像・火山ガス・COSPEC 観測 | 現地観察 | 噴出物 | 地下水調査 |
産総研内リンク | 三宅島噴火調査・観測関連リンク
三宅島では2000年6月末の地震活動の活発化ののち、同年8月18日に最大規模の噴火が起き、8月29日には火砕流が発生しました。9月1日に全島避難が決定されました。8月以降2002年現在も活発なマグマ起源の亜硫酸ガス放出が続いています。今回の一連の噴火は、マグマが直接に関与した噴火である可能性が高く、放出されている火山ガスも地下のマグマ起源と考えられています。以上を念頭に、今後の推移を検討することが必要です。
今後の噴火推移を予測するため、三宅島地下のマグマ供給系モデルの作成が必要になるでしょう。その意味で、今後も各研究機関と協力しながら、地殻変動、噴出物、火山ガス放出量などについて総合的な検討が必要です。
地下のマグマの挙動を調べるうえで、地上に放出されたマグマ物質に含れる鉱物の微細組織や化学組成の時間変化を調べることは重要だと考えられます。産総研地質調査総合センター三宅島火山噴火緊急観測班は、三宅島2000年噴出物について顕微鏡 (光学・電子) を用いた観察等を行い、火山灰にマグマ物質の疑いのある新鮮な発泡岩片が含まれていることを、2000年7月21日の予知連にはじめて報告しました。この発泡岩片が8月18日に噴出したカリフラワー状火山弾と同質で、これが今回の主役のマグマであると考えています。これら噴出物については、さらに検討を進めています。
また、諸機関の協力の下、気象庁や大学と共に、噴煙に含まれるSO2・CO2ガス測定を実施しています。
人工衛星画像を用いた、より広域のガス濃度測定についても、研究を進めています。
2000年9月以降には、地下水観測・噴火映像観測装置を島内に設置し、観測にあたっています。
トピック
- 2003年IUGG (国際測地学地球物理学連合) 総会で配付した火山研究パンフレット
- 地質ニュース (2002年 no.6) に三宅島ヘリ観測と酸性雨の紹介記事を掲載しました。
- 本文「2000年三宅島噴火 -ヘリ観測編-」(川邉他)
- 本文「2000年三宅島噴火 -酸性雨編-」(佐藤他)
- 口絵「ヘリ観測による三宅島2000年カルデラの様子」(川邉他)
- 口絵「全島避難から1年半が経過した三宅島」(佐藤・東宮)
- リーフレット「火山噴火に対する緊急研究 −三宅島2000-年噴火への対応−」 (三宅島火山噴火緊急観測班)
- COSPEC最新データグラフ (風早 SO2観測のページ)
- 地質ニュース (2001年 no.5) に三宅島観測体制と地下水観測の紹介記事を掲載しました。
- 口絵「三宅島火山活動に対する総合的観測」 (三宅島火山噴火緊急観測班)
- 本文「三宅島2000年噴火 −地下水観測編−」(佐藤Tほか)
- 三宅島およびその周辺における地下水観測データ (佐藤Tほか) [観測データは毎日更新]
- 地質ニュース(2001年 no.1)に今回の噴出物に関する検討結果の紹介記事を掲載しました。
- 口絵「三宅島2000年噴火とそこで活動したマグマ」(宮城ほか)
- 本文「三宅島2000年噴火 -噴出物編-」(宮城ほか)
- 人工衛星 (資源探査用将来型センサ ; ASTER) を用いたSO2ガスモニタリング (浦井)
ヘリコプター・人工衛星からの三宅島画像
2005年
-
2月9日 火口内が見えました。(下司)
2004年
-
11月16日 火口内が見えました。(東宮)
10月14日 火口内が見えました。(宮城)
8月10日 火口内が見えました。(東宮)
7月27日 火口内わずかに見えた。(宮城)
4月8日 火口内見えず。(宮城)
4月1日 火口内が見えました。(川辺)
1月14日 火口内が見えました。(宮城)
2003年
-
12月16日 火口内が見えました。(川邉)
10月30日 火口内が見えました。(宮城)
9月16日 火口内が見えました。(宮城)
8月20日 火口内見えず(東宮)
5月27日 火口内が見えました。南西カルデラ壁の崩壊を確認。(川邉)
5月1日 火口内が見えました。(川邉)
2月25日 火口内が見えました。(宮城)
2月19日 火口内が見えました。(川邉)
1月22日 火口内が見えました。(下司)
1月9日 火口内が見えました。(川邉)
2002年
-
12月25日 火口内が見えました。(東宮)
12月18日 火口内が見えました。(下司)
11月13日 火口内が見えました。(宮城)
10月30日 火口内が見えました。(伊藤)
10月16日 火口内が見えました。(川邉)
10月2日 火口内が見えました。(宮城)
9月25日 火口内が見えました。(下司)
9月4日 火口内が見えました。(川邉)
8月29日 火口内は見えませんでした。(宮城)
7月31日 火口内は見えませんでした。(東宮)
7月4日 火口内が見えました。(川辺)
5月30日 火口内が見えました。(川辺)
5月15日 火口内が見えました。(川辺)
4月30日 火口内が見えました。(下司)
4月18日 火口内が見えました。(川辺)
4月10日 火口内が見えました。(東宮)
3月25日 火口内が見えました。(川辺)
3月13日 火口内が見えました。(宮城)
2月27日 火口内が見えました。(伊藤)
2月14日 火口内が見えました。(川辺)
2月6日 火口内見えず。(東宮)
1月30日 火口内が見えました。(川辺)
1月18日 火口内が見えました。(川辺)
2001年
2000年
- 7月9日と11日の山頂火口の比較 (川辺)
- ASTER による三宅島衛星画像 (7/1, 3, 8, 17, 8/11, 29, 9/3の画像) ※リンク先ページ閉鎖のためリンクを削除しました。(2019.01.23)
熱映像・火山ガス・COSPEC 観測
- SO2観測のページ (風早)
- 三宅島における火山ガスモニタリング (風早・篠原) [英文]
Monitoring of volcanic gases at Miyakejima volcano, Japan (K.KAZAHAYA AND H.SHINOHARA) - 9月以降の三宅島脱ガス活動の推移について 11月1日火山噴火予知連絡会提出資料より
- ヘリコプターを用いた三宅島の噴煙ガス観測 (風早、篠原、協力 : 気象庁、防衛庁)
- 10月1日のCOSPEC観測 (風早、海上保安庁・気象庁)
- 2000年9月19日 : 雄山噴火口の噴気温度 150℃ (以上) の噴気を確認 (撮影 : 気象庁・海上保安庁、解析 : 風早)
- 三宅島の二酸化硫黄放出量測定 巡視船「りゅうきゅう」からの二酸化硫黄放出量観測 (風早)
現地観察
- 2002年12月の三宅島現地調査 : 2002年12月2日から6日 (伊藤、下司)
- 三宅島現地調査2002年8月 : 2002年8月20-26日 (下司、大野 (日大) )
- 三宅島現地調査 : 2001年11月26-29日 (伊藤J、星住、東宮)
- 1月27日-2月1日 三宅島で観測機器の整備・データ回収を行いました。(高橋M、松島、伊藤J)
- 10月22-30日 三宅島に観測機器 (地下水観測装置・噴火映像観測装置等) を設置しました。(佐藤T、松本N、松島、伊藤J)
- 9月13-15日の三宅島調査風景 (佐藤T、高橋M)
- 8月18日噴火堆積物調査 (放出されたマグマ物質の写真など) (高田・伊藤)
- 七島展望台からみた8月14日の三宅島の噴煙 (Quicktime VR ファイル、撮影=宮城)
- 8月13日の降灰後の村営牧場と雄山登山道路の状況 (宮城)
- 8月14日噴火 (中田・金子@地震研、宮城)
- 8月13日噴火 (中田・金子・長井@地震研、宮城、大野@日大)(2018.11.06:リンク削除)
- 8月10日噴火 (中田・金子・長井@地震研、宮城、大野@日大) (2018.11.06:リンク削除)
- 8月10日噴火の火口位置推定図 (川辺)
- 7月14日〜15日 : 噴火後の状況2 (中野)
- 7月14日〜15日 : 噴火後の状況 (中野)
- 7月14日噴火状況報告 (噴火写真) (川辺)
- 7月14日噴火の火口位置推定図 (川辺)
- 7月8日噴火状況報告(噴火写真) (川辺)
- 三宅島割れ目分布調査 (川辺ほか)
噴出物
- 三宅2000年噴出物の構成粒子について(宮城)
- 8月18日噴出のカリフラワー状火山弾が 500℃以上だった可能性(宮城)
- 8月18日の火山弾と火山礫 (地質調査総合センター火山グループ)
- 8月18日の火山弾 (地質調査総合センター火山グループ)
- 8月18日噴火の噴出物 (東宮 & 斎藤G)
- 7月9日-8月5日の噴出物の堆積状況 (大学合同観測斑・中野・川辺)
- 7月19日の山頂部 (合同観測斑・川辺)
- 磁鉄鉱の消失 (分解) とSO2量の増大~8月10日から8月13日における変化 (東宮)
- 7月8日、14日噴出物の岩石学的検討 [本質物の可能性高い] (宮城)
- 7月14日の火山灰について : 「本質マグマか? - Myk2000g -」 (宮城)
- 空中で炸裂する噴石? (川辺)
地下水調査
- 三宅島2000年噴火 -地下水観測編- (地質ニュース561号より) (佐藤ほか)
- 9月13-15日地下水調査の様子 (降灰採取や島内の様子) (佐藤T)
資料
- 2000年8月31日火山噴火予知連絡会提出資料 : 三宅島2000年活動に関する見解
産総研 内関連リンク
- 三宅島山周辺の地形 (岸本)
- 三宅島に関連する文献リスト ( 宮城 ; 元データは geolis )
- 火山ガスの種類と災害 (川辺)
- 三宅島噴火情報のページ (宮城)
- 三宅島のページ (東宮)
三宅島噴火調査・観測関連リンク
- 三宅島火山、神津島・新島地震活動情報 (東大地震研) (2018.11.06:リンク削除)
- 三宅島火山監視カメラ -From 御蔵島- (地震研) (2018.11.06:リンク削除)
- 三宅島2000年噴火特集 (三宅島総合観測班 : 地質グループ)
- 三宅島火山2000年活動状況 (嶋野さん@東大震研)(2018.11.06:リンク削除)
- 三宅島火山灰付着成分中の硫黄同位体比 (今井・下司@東大)(2018.11.06:リンク削除)
- 三宅島における地下水位の時間変化 (地震研)
- 三宅島西方沖の変色水調査 (林@秋田大)
- 三宅島土地利用条件図 (地理院)
- 海上保安庁 (変色水の化学分析など)
- 三宅島2000年噴火 (萬年@神奈川温研)
info : 地質調査総合センター火山グループ 有珠情報はこちら !