浅間火山2009年噴火情報
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浅間火山2009年噴火
浅間火山 (標高2568m) では、2009年2月2日未明に爆発的噴火が発生しました。噴出した 火山灰は南関東に広く降下しました。 浅間火山では1970年代はじめまで活発な爆発噴火が繰り返されてきましたが、1983年以降 爆発噴火は発生せず比較的静穏な状態が続いていました。2004年秋には数回の爆発的噴火 を繰り返しましたが、その後比較的静穏な状況で推移していました。
産総研地質調査総合センターでは、噴火直後から噴出物や火山ガスなどを中心に現地調査をすすめています。このページは、浅間山2009年噴火に関する産総研地質調査総合センターの成果やリンクを紹介しています。
最近の更新情報
- 噴出物分布図および総噴出量 (2月18日12時更新)
- 野外における火山灰産状 (2月18日14時更新)
浅間山2004年噴火 のページ
噴出物分布図および総噴出量 (2月18日12時更新)
作成 2009/2/3
最終更新 2009/2/18
2009年2月2日噴出物分布図および総噴出量
産総研による2月2日テフラの分布 (2月16日修正版)。単位は1平方メートルあたりの火山灰量 (グラム)
(クリックすると大きな画像が開きます)
埼玉県〜神奈川県にかけてのデータは噴火後12〜15時間以内の調査による。降灰分布限界は気象庁資料による。軽井沢周辺の調査は気象庁・東大地震研との共同調査結果。
首都大学東京の大石雅之氏には調布付近の調査にご協力いただいた。また、東京都〜神奈川県の多くの方々にアンケート調査にご協力いただいた。
総降灰量は約3〜4×104トン (速報値)。ただし、山頂付近に弾道投出物として堆積した噴出物を含まない。
この値は、2004年9月1日の浅間山噴火の噴出量 (4万〜18万トン ; 吉本ほか、2005、早川ほか、2006による) よりやや少ない。
(積算手法は、等重量線で囲まれる面積(x)-単位面積重量(y)の分布をべき乗関数(y=a*x^b)で近似し、両対数グラフ上で直線近似できる区間ごとに積分しそれを合計したものであり。積算区間は火口縁から外側1010m2までの区間である。)
野外における火山灰産状 (2月18日14時更新)
作成 2009/2/18
最終更新 2009/2/18
現地状況及び噴出物の野外産状
軽井沢町千ヶ滝付近。砂サイズの火山灰。約50g/m2。 2月2日撮影。 |
埼玉県秩父市での降灰状況。約40g/m2。 2月2日撮影。 |
国立付近の降灰状況。約10g/m2。2月2日撮影。 |
風の当る場所では火山灰はこのようなリップルを形成している。これはごく細粒の火山灰は風によって再移動していることを示しており、このような産状の場所は定量には不向きである。立川駅付近にて。 2日午後2時ごろ。 |
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