阿蘇火山中岳2016年

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阿蘇火山中岳の噴火情報 [2016年10月8日]

更新:2016年11月 4日
開設:2016年10月11日

阿蘇火山中岳で2016年10月8日に発生した噴火活動に対する緊急研究成果を随時公表します。

はじめに

 熊本県の阿蘇火山中岳で2016年10月8日未明に噴火が発生しました。活断層・火山研究部門では直ちに噴火への対応を検討し、緊急現地調査や噴出物の分析等を行うこととしました。
 本噴火対応は、大学(京大火山研究センター、熊本大等)・関係機関(防災科学技術研究所等)との協力、および気象庁との連携の下に実施しています。今回の噴火に関する調査解析結果は、火山噴火予知連絡会等へ随時報告するとともに、本ウェブサイトを通じて一元的に発信して参ります。なお、記載された内容は、今後の調査研究の進展により修正・変更することがあります。

今回の噴火概要と対応

 阿蘇火山中岳第1火口で2016年10月8日午前1時40分頃(気象庁発表)に爆発的噴火が発生しました。噴煙高度は1万1千mに達し、阿蘇市を中心に直径数cmの火山礫が降下し、一部地域では停電やビニールハウス・車のガラスなどに被害が発生しています。降灰は、大分県などの九州北東部だけでなく、四国の香川県松山市などでも観測されています。気象庁では、この噴火を受け、噴火警戒レベルを2から3(入山規制)に引き上げました。
 地質調査総合センターでは、噴火推移を把握するため8日から現地調査を実施するとともに、噴出物の分布調査や火山灰分析などを進めています。

調査報告資料

噴火予知連絡会資料

産総研から火山噴火予知連絡会に提出した資料を公開しました。

関連情報

産総研・地質調査総合センターでは、阿蘇火山に関して、以下の関連情報を公開しています。

更新履歴

  • 2016年11月 4日:現地調査第二報を掲載
  • 2016年10月13日:空撮映像の判読(速報)を掲載
  • 2016年10月11日:現地調査第一報、構成粒子分析結果、火山ガス(SO2)解析結果を掲載
  • 2016年10月11日:開設

問い合わせ先

産総研地質調査総合センター