熊本地震の活断層のトレンチ調査と一般公開の実施

2017年2月13日  作成
活断層・火山研究部門

 産総研地質調査総合センター活断層・火山研究部門では、文部科学省委託業務「平成28年熊本地震を踏まえた総合的な活断層調査」の一環として、熊本県日奈久断層帯の調査を実施しています。
 活断層調査の実態や意義を知っていただくため、2月11日(土)、12日(日)に地元の方々に向け、日奈久断層帯・高野−白旗区間の熊本県上益城郡甲佐町白旗山出において実施中のトレンチ調査の一般公開を行いました。2日間で、マスコミの方々も含め、およそ230人以上の見学者がありました。
 今後、さらに調査分析を継続し、熊本地震に関連する活断層や、周辺の活断層の活動時期を調べ、地震の切迫度などの推定につなげていく予定です。

図1 公開した山出トレンチの位置。

図1 公開した山出トレンチの位置。

図2 トレンチ北壁面の写真。

図2 トレンチ北壁面の写真。
約4m 地面を掘り下げ、約1万5千年前の地層まで観察できた。
活断層の左右で地層が食い違い、年代が古い下層ほど食い違いが大きい。
これは過去に地震が繰り返し起こり、年代が古い地層は、より多くの回数の地震を記録していることを示している。

問い合わせ先

産総研地質調査総合センター