令和8年(2026年)6月25日7時30分に発生した岩手県沖の地震の関連情報
令和8年(2026年)6月25日7時30分に発生した岩手県沖の地震の関連情報
2026年6月30日 開設
令和8年6月25日7時30分ごろ、岩手県沖を震源とするマグニチュード(M)7.2(気象庁暫定値)の地震が発生しました。震源の深さは約44kmで、青森県の階上 町で震度6強の揺れを観測したほか、北海道から伊豆諸島にかけて震度6弱~1の揺れを観測しました。この地震の発震機構は西北西―東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型で、太平洋プレートと陸のプレートの境界で発生したと考えられます。
第一報 令和8年(2026年)6月25日岩手県沖の地震(M7.2)前後の日本海溝北部における微動活動
活断層・火山研究部門
寒河江皓大・北川有一・今西和俊
昨年11月9日の三陸沖の地震(M6.9)、12月8日の青森県東方沖の地震(M7.5)、今年4月20日の三陸沖の地震(M7.7)について、私たちはスロースリップを示唆する現象の一つである微動を日本海溝北部で検出しており、その活動を報告してきました(令和7年11月9日に発生した三陸沖の地震の関連情報、令和7年12月8日23時15分に発生した青森県東方沖の地震の関連情報、令和8年4月20日16時52分に発生した三陸沖の地震の関連情報)。本資料では、6月25日に発生した岩手県沖の地震(M7.2)前後に、日本海溝北部でどのような微動活動が観測されていたかを報告します。
6月25日の地震の前まで、私たちは三陸沖で微動を観測していました(図1)。この活動は昨年11月9日の三陸沖の地震以降から断続的に継続していたものです(図1aと図1b)。
6月25日の地震後、三陸沖で引き続き微動を観測するとともに、青森沖でも微動活動を観測しています(図1cと図1d)。
6月25日の地震の震源域と微動活動域は隣接しておらず、両者に直接的な因果関係は無いと考えられます。しかし、両者の間には1994年三陸はるか沖地震(M7.6)の破壊域が位置しており、この領域がいわゆる割れ残りである可能性も含め、今後の推移を注視する必要があります。今後も微動の監視を継続するとともに、昨年11月以降に見られる一連の地震現象の解釈につなげていく予定です。
なお、記載された内容につきましては、あくまで速報であり、今後の研究の進展により修正・変更することがあります。ご了承下さい。
図1 日本海溝北部における微動の震央分布。(a) 2025年11月1日からの微動の空間分布。オレンジ色の星とピンクの等値線は、1968年十勝沖地震、1994年三陸はるか沖地震、2003年十勝沖地震の震央とすべり分布 (永井・他, 2001; Yamanaka & Kikuchi, 2003, 2004) を示す。2025年11月以降の主要な地震のメカニズム解を赤で示す。(b) 微動の震央の時間変化。縦軸は緯度、横軸は日付を示す。赤の縦線は主要な地震が起きた時刻を示す。(c) 2026年6月1日から6月29日までの微動と地震の空間分布。丸は微動、星は地震を示す。オレンジ色の星、ピンクの等値線、そして赤のメカニズム解は(a)と同じ。(d) 微動と地震の時間変化。縦軸は緯度、横軸は日付を示す。赤の縦線はM7.2の地震が起きた時刻を示す。
謝辞
解析には、防災科学技術研究所 日本海溝海底地震津波観測網(S-net)の連続地震波形データを使用しました。地震の震源情報は、気象庁一元化震源カタログを用いました。また、防災科学技術研究所F-net Project による広帯域地震波形を用いたメカニズム解析結果を使用しました。
本研究は、文部科学省「情報科学を活用した地震活動・地震動評価技術の高度化事業」(JPJ013735)の助成を受けたものです。
引用
- 令和7年(2025年)11月9日に発生した三陸沖の地震の関連情報
- 令和7年(2025年)12月8日23時15分に発生した青森県東方沖の地震の関連情報
- 令和8年(2026年)4月20日16時52分に発生した三陸沖の地震の関連情報
- 永井 理子, 菊地 正幸, 山中 佳子.三陸沖における再来大地震の震源過程の比較研究―1968年十勝沖地震と1994年三陸はるか沖地震の比較―,地震 第2輯, 54, 267-280, 2001, https://doi.org/10.4294/zisin1948.54.2_267
- Yamanaka, Y., & Kikuchi, M. (2003). Source process of the recurrent Tokachi‐oki earthquake on September 26, 2003, inferred from Teleseismic body waves. Earth Planets and Space, 55(12), e21–e24. https://doi.org/10.1186/BF03352479
- Yamanaka, Y., & Kikuchi, M. (2004). Asperity map along the subduction zone in northeastern Japan inferred from regional seismic data. Journal of Geophysical Research, 109(B7), B07307. https://doi.org/10.1029/2003JB002683
問い合わせ先
災害と緊急調査
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地震・津波研究情報
- 令和8年(2026年)6月25日7時30分に発生した岩手県沖の地震の関連情報
- 2026年6月8日に発生したフィリピン南部の地震(M7.8)に関する情報
- 令和8年(2026年)4月20日16時52分に発生した三陸沖の地震の関連情報
- 令和7年(2025年)12月8日23時15分に発生した青森県東方沖の地震の関連情報
- 令和7年(2025年)11月9日に発生した三陸沖の地震の関連情報
- 2025年7月30日に発生したカムチャツカ半島付近の地震(M8.7)に関する情報
- 2025年3月28日に発生したミャンマー中部の地震(M7.7)に関する情報
- 令和6年(2024年)8月8日に発生した日向灘の地震の関連情報
- 令和6年(2024年)能登半島地震の関連情報
- 令和5年(2023年)10月鳥島近海の地震に関する情報
- 令和5年(2023年)5月5日に石川県能登地方で発生した地震の関連情報
- 2023年2月6日に発生したトルコ南部の地震(Mw 7.8)に関する情報
- 令和4年(2022年)6月19日に能登半島で発生した地震の関連情報
- 令和3年(2021年)10月7日に千葉県北西部で発生した地震の関連情報
- 令和3年(2021年)9月16日に能登半島で発生した地震の関連情報
- 令和元年(2019年)6月18日に山形県沖で発生した地震の関連情報
- 平成31年(2019年)1月3日に熊本県熊本地方で発生した地震の関連情報
- 平成30年北海道胆振東部地震の関連情報
- 平成30年(2018年)6月18日に大阪府北部で発生した地震の関連情報
- 平成30年(2018年)4月9日に島根県西部で発生した地震の関連情報
- 平成28年(2016年)12月28日の茨城県北部の地震に関する情報
- 平成28年(2016年)11月22日福島県沖の地震の関連情報
- 2016年11月14日に発生したニュージーランド南島の地震(Mw7.8)に関する情報
- 平成28年(2016年)鳥取県の中部に発生した地震に関する情報
- 平成28年(2016年)熊本地震及び関連情報
- 長野県北部の地震[2014年11月22日]
- 2013年4月13日淡路島付近の地震
- トルコ東部の地震 [2011年10月23日]
- 東北地方太平洋沖地震 [2011年3月11日]
- 中国青海省地震 [2010年4月14日]
- 静岡地震 [2009年8月11日]
- 岩手県沿岸北部 [2008年7月24日]
- 岩手・宮城内陸地震 [2008年]
- 中国四川省地震 [2008年]
- 新潟県中越沖地震 [2007年]
- 能登半島地震 [2007年]
- パキスタン地震 [2005年]
- 福岡県西方沖地震 [2005年]
- スマトラ沖地震・津波情報 [2004年、2005年]
- 新潟県中越地震 [2004年]
- 十勝沖地震 [2003年]
- 宮城県沖・北部地震 [2003年]
- 火山研究情報
- 土砂災害研究情報
- その他の地質災害研究情報

