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地質ニュース 2009年11月号 No.663
表紙
宮城県石巻平野における津波堆積物の分布と計算最大浸水深:
図中の赤青の丸印は、宍倉ほか(2007)の調査により明らかになった869年貞観地震津波の堆積物およびその可能性が高い堆積物の位置を示しています。この津波堆積物の位置まで津波が浸水する断層モデルを構築するため、10種類のケースを仮定して検討したところ、プレート境界型の地震で、断層の長さ100 km、幅100 km、すべり量10 m、および上端深さ31 kmの断層モデル(Mw8.3)が最も適合することがわかりました(佐竹ほか, 2008)。図中の浸水深(地面からの津波の高さ)の分布は、このモデルから計算したものです。また右下のインデックスマップに示されたコンターは、このモデルから計算される津波の最大水位分布です。(図・文:宍倉正展・行谷佑一)
目次 (594KB)
口絵
タイトル | 著者 | |
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トルコ北アナトリア断層系・1942年地震断層における3Dトレンチ掘削調査風景 | 近藤久雄 | (455KB) |
一関市厳美町字岡山地区で実施した岩手・宮城内陸地震の地震断層のトレンチ調査風景 | 丸山 正 | (315KB) |
実験室で再現した地震現象 | 佐藤隆司・雷 興林 | (230KB) |
2009年8月11日に発生した駿河湾の地震(M6.5)後に観測された草薙観測井と榛原観測井の地下水位・地下水温変化 | 松本則夫・小泉尚嗣 | (209KB) |
本文
タイトル | 著者 | |
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特集:古地震と現在の地殻活動から地震を予測する | ||
古地震と現在の地殻活動から地震を予測する:地形・地質学と地球物理学の融合から目指す地震研究 | 岡村行信 | (804KB) |
地表での活断層調査からわかること | 吉岡敏和 | (695KB) |
内陸地震の物理モデルと予測 | 桑原保人 | (862KB) |
地震発生層における地震素過程の解明 | 増田幸治・佐藤隆司・重松紀生・高橋美紀・上原真一 | (693KB) |
沿岸の地形・地質調査から連動型巨大地震を予測する | 宍倉正展・藤原 治・澤井祐紀・藤野滋弘・行谷佑一 | (688KB) |
地下水等総合観測による東海・東南海・南海地震予測 | 小泉尚嗣・高橋 誠・松本則夫・佐藤 努・大谷 竜・北川有一・板場智史・梅田康弘・武田直人 | (682KB) |
砂と砂浜の地域誌(22) 羽越海岸 – 酒田から村上へ | 須藤定久・有田正史 | (1.2MB) |
花崗岩類のS, I, Aタイプとリン含有量 – スロバキアと日本の場合 – | 石原舜三 | (863KB) |
ドイツにおける放射性廃棄物の地層処分に関連した地下施設の現状と処分に向けた取り組み | 越谷 賢・伊藤成輝 | (721KB) |
認証地球化学標準物質について | 岡井貴司 | (679KB) |
新刊紹介 登山道の安全を考える – 白馬大雪渓ルートの事例から – | 目代邦康 | (751KB) |
編集後記 | (612KB) |