GSJ 地質ニュース
表紙
岩手県田野畑村,羅賀海岸に露出する下部白亜系宮古層群と古い海成段丘群
宮古層群は前期白亜紀の沿岸〜陸棚成層であり,北三陸海岸に沿って点在する.この地層からは,オルビトリナ,腕足類,二枚貝類などの大型化石が多産することが知られ,国際的な層序対比により,前期白亜紀(宮古世:アプチアン〜セノマニアン最前期)の国内模式地となっている.特に田野畑村の羅賀海岸付近には,海蝕崖として大規模に露出している.一方,この海岸付近の標高100-250 mには11万年前に降灰したToyaテフラを載せる古い海成段丘(写真中央奥)が3面存在することが知られてはいるが,その詳細は未だ明確ではない.
(写真・文:七山 太 産総研地質調査総合センター 地質情報基盤センター
/ふじのくに地球環境史ミュージアム)
目次
全ページ PDF : gsj_cn_vol12.no9.pdf[12MB]
頁 | タイトル / 著者 | |
---|---|---|
表紙・目次・裏表紙 | 岩手県田野畑村,羅賀海岸に露出する下部白亜系宮古層群と古い海成段丘群 / 七山 太 | 4MB |
p.251-254 | 日本海拡大時の大地の急速沈降と回転の同時発生を発見-地質調査が明かす棚倉断層帯沿いの堆積盆の詳細な発達史- / 細井 淳・谷井優理恵・岡田 誠・羽田裕貴 | 3.5MB |
p.255-261 | 「日本地質誌」抄訳 ーJ. J. ライン著『日本の実地調査と研究』第1巻(1881)より-(その2)日本の火山 / 山田直利・矢島道子 | 775KB |
p.262-266 | 第39回GSJシンポジウム「美ら島の産業と環境の調和を科学の力で−陸-沿岸-海洋研究の最前線−」開催報告 / 今泉博之 | 1MB |
p.267-271 | 2023年度第1回地質調査研修(地質図作成未経験者向け)実施報告 / 利光誠一・森田澄人・金子翔平 | 2.3MB |
p.272-275 | 尾上 亨さんと地質標本館「化石クリーニング体験学習」イベント / 利光誠一・兼子尚知・辻野 匠・中島 礼 | 4MB |
p.276-277 | 新人紹介 中谷貴之・飯島真理子・細野日向子・羽田裕貴 | 4MB |