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表紙

静岡市三保松原付近における海岸侵食の現状

栃木県鹿沼市の下部三畳系遠洋性粘土岩  三保松原みほのまつばらは三保半島南岸に広がる名勝の地であり,松林が生い茂る海浜と富士山の眺望は,江戸時代後期の浮世絵師,葛飾北斎の描いた富嶽三十六景でもよく知られる.平成25 年6 月には,世界文化遺産「富士山」の構成資産に認定されている.三保半島は,約7,000 年前から安倍川河口から流れ出た土砂が沿岸流によって東方へ移動して堆積し,折戸湾を囲むように段階的に成長してできた分岐砂嘴である.しかし,昭和50 年代以降に海岸侵食が顕著化し始め,その主な原因は,地球温暖化にともなう波浪エネルギーの増大と安倍川河口から排出される土砂の減少に起因すると考えられている.

(写真 ・文:七山 太 産総研地質調査総合センター地質情報基盤センター/ふじのくに地球環境史ミュージアム)

目次

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タイトル / 著者PDF
表紙・目次・裏表紙 静岡市三保松原付近における海岸侵食の現状 / 七山 太 965KB
口絵
p.363-364 山口県美祢市秋吉産大理石石材「山口更紗」にみられるマイクロコディウム組織 / 中澤 努・藤川将之・上野勝美 3MB
 
p.365-379 地質調査総合センターの国際協力の紹介 / 内田利弘 10MB
p.380-381 令和4年度「地質の日」経済産業省特別展示開催報告 / 遠山知亜紀・斎藤 眞・宮下由香里・宍倉正展・利光誠一 1.2MB
p.382-385 21世紀の地質調査所と小川克郎元所長 -地球環境時代,グローバルネットワーク時代のGSJの先導者- / 矢野雄策 732KB
p.386 新人紹介 雨澤勇太・グレス マルソー  2.2MB
p.387-389 書籍紹介 「火星の歩き方」 380KB
p.390-392 GSJ地質ニュース 総目次 2022年1月号~12月号 262KB