地質調査所月報 Vol.50 No.4 (1999)
表紙
モンゴル国中生代ゴルヒ花崗岩の露頭
本花崗岩はモンゴル国の首都ウランバートル市の東約50kmに分布する。本花崗岩は粗粒黒雲母花崗岩からなり、しばしばカリ長石の巨晶が目立つ斑状組織を呈する。三畳紀後期からジュラ紀前期に貫入したもので、ジルコンの 鉛同位体年代として215±7Maという値が報告されている。本花崗岩にはペグマイト脈がしばしば発達していてかつて光学用に石英が採掘されていた。写真は1998年10月に開催された東ユーラシア地質セミナー (本号高橋の資料・解説参照) の巡検時に撮影されたものである。この岩はその形から 「亀岩」 と呼ばれている。
(写真撮影 : 高橋裕平)
目次
タイトル | 著者 | |
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神戸・芦屋周辺地域における反射法深部構造探査 | 横倉隆伸・山口和雄・加野直巳・宮崎光旗・井川 猛・太田陽一・川中 卓・阿部進 (245-267) | 50-04_01.pdf (12,046KB) 2021.04.08更新 |
仙台市西部に分布する中部中新統旗立層の珪藻化石層序 | 柳沢幸夫 (269-277) | 50-04_02.pdf (1,285KB) |
資料・解説 | ||
モンゴルの地質と調査研究活動 | 高橋裕平 (279-289) | 50-04_03.pdf (1,751KB) |
第258回地質調査所研究発表会講演要旨 特集:オマ-ン・オフィオライトと海洋地殻 |
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オフィオライト問題の本質 | 荒井章司 (291-303) | 50-04_04.pdf (1,914KB) |
オマーンオフィオライト研究の意義と課題 | 宮下純夫 (291-303) | |
海嶺セグメント境界における海洋地殻の改編:オマーン北部地域の例 | 宮下純夫・足立佳子 (291-303) | |
斑れい岩の層状構造の特徴と垂直的鉱物組成変化 | 足立佳子・宮下純夫 (291-303) | |
斑れい岩中の斜長石組成累帯構造から推定されるマグマの上昇・固結プロセス | 足立佳子・宮下純夫 (291-303) | |
オマーンオフィオライトと海洋地殻の岩石磁 | 木川栄一 (291-303) | |
モホの形成過程-オマーンオフィオライト北部,WadiFizh地域の例- | 森下知晃・荒井章司・松影香子・阿部なつ江 (291-303) | |
北部オマーンオフィオライトから読み取れる火成作用はどこで起きたものか?マントル,モホ遷移帯からの考察 | 松影香子・荒井章司・阿部なつ江・杁本尚義 (291-303) | |
海洋性マントルの部分溶融とその深度の考察 | 高澤栄一 (291-303) | |
オマーンオフィオライトはどの程度,どの様に非海洋的か? | 荒井章司・角島和之・森下知晃 (291-303) | |
砕屑性クロムスピネルの重要性-オマーンオフィオライトでの例- | 角島和之・荒井章司 (291-303) | |
オマーンオフィオライトの上部マントルかんらん岩の多様性 | 角島和之・荒井章司 (291-303) | |
オマーンオフィオライトのマントル・セクションから得られた単斜輝石の微量元素 | 阿部なつ江・荒井章司・角島和之・松影香子・森下知晃・杁本尚義 (291-303) | |
オマーンオフィオライトにおける後期貫入岩体の岩石学的性質 | 上杉次郎・松影香子・荒井章司 (291-303) | |
斑れい岩層における高温勇断帯 | 小原友弘・宮下純夫・足立佳子 (291-303) | |
オマーンオフィオライト火山岩類の地球化学的特徴 | 石川剛志・永石一弥・海野 進 (291-303) | |
オマーンオフィオライト形成に関連した海洋底衝上断層の運動像 | 釘宮康郎・溝上周作・山浦洋平・増田俊明 (291-303) | |
メタモルフィックソールの変形様式,特に線構造について | 増田俊明・釘宮康郎・青島逸子・原由生子・伊計秀明 (291-303) | |
鉱物線構造の認定法-オマーンの変成岩を例として- | 増田俊明・釘宮康郎・青島逸子・原由生子・伊計秀明 (291-303) | |
オマーンオフィオライトのシート状岩脈群構造とセグメンテーション北部オマーン山脈・ソハール周辺について | 海野 進・中目 大・当山奈々美・杉山佳子・堀田史子 (291-303) | |
熱水変質作用は海洋地殻のどの深さまでおよんでいるのか? | 石塚英男 (291-303) | |
オマーンオフィオライト地殻部分の熱水変質作用 | 長谷部佐智子 (291-303) | |
DSDP/ODP掘削孔504Bの最近の知見 | 石塚英男・綾木査知 (291-303) | |
軽元素の安定同位体比から見たオマーンオフィオライト中の熱水循環 | 千葉 仁 (291-303) | |
ストロンチウム同位体に基づくオマーンオフィオライトにおける熱水変質 | 川幡穂高・野原昌人 (291-303) | |
オフィオライトの形成とテクトニクス-特にオマーン北部のモホ周辺の地質- | 小川勇二郎・藤岡換太郎・石井輝秋・柴田次夫・佐藤 暢・平野直人 (291-303) | |
オマーンオフィオライト構成岩石の音波速度,岩石組織,異方性とテクトニクス | 藤岡換太郎・北村圭吾・石川正弘・小川勇二郎 (291-303) | |
オマーンオフィオライト・海洋性地殻第2層相当層にみられる地震波速度異方性 | 海宝由佳・岸本清行・田中明子・W.E.K.Warsi (291-303) | |
海溝島弧一背弧海盆系の地殻断面とオマーンオフィオライトの比較 | 石井輝秋・佐藤 暢 (291-303) | |
深海潜水船アルビンに搭載された精密スワスマッピングソナーによる南部東太平洋海膨長期モニターサイトの海底地形について(Moai'98航海による) | 岸本清行・浦辺徹郎・他 Moai'98航海乗船者 (291-303) | |
Validation of the [TAMU]2 side-scan sonar bathymetry by comparison with the bathymetry along Shinkai 6500 track | T. Tonnerre, K. KISIMOTO, T. URABE, A. TANAKA and T. Hilde (291-303) | |
オマーン,グゼイン地区に分布する塊状含銅化鉄鉱鉱床の鉱化作用-鉱石組織および黄鉄鉱中のコバルト及びセレン含有量 | 水田敏夫・宮池周作 (291-303) |