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表紙

細川家が作庭した水前寺成趣園と熊本市の地下水

細川家が作庭した水前寺成趣園と熊本市の地下水 水前寺成趣園(じょうじゅえん)は水前寺公園とも呼ばれ,国内外からの旅行者が訪れる熊本市の観光スポットである.江戸時代の細川家による統治時代に,水前寺の湧水池を中心に据えた回遊式庭園が考案され,池の周囲に,富士を模した築山,浮石,芝生,樹木等を配置することによって,東海道五十三次の景勝を模したと言われている.熊本市南部には,水前寺公園のような湧水群が複数存在する.これらの地下水は主に阿蘇山麓の台地から平野部において涵養され,埋没した阿蘇火砕流堆積物の中を通過して熊本市へと流れてくる.熊本市の水道水はすべてこの豊富な地下水でまかなわれており,世界でも希な地下水の恩恵を受けた大都市と言える.

(写真・文 七山 太 産総研地質調査総合センター地質情報研究部門)

目次

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タイトル / 著者PDF
表紙・目次・裏表紙 細川家が作庭した水前寺成趣園と熊本市の地下水 / 七山 太 1.5MB
 
p.57-60 農薬による湖沼生態系の撹乱 ― 島根県・宍道湖の例 ― / 山室真澄 1MB
p.61-63 CCOP-GSJ-GAI Groundwater Project Phase IV Kick-off Meeting 開催報告 /
内田洋平・シュレスタ ガウラブ
1.8MB
p.64-69 第3回日中韓ジオサミット開催報告(1):本会議 / 内田利弘・最首花恵 1.2MB
p.70-74 第3回日中韓ジオサミット開催報告(2):洞爺湖有珠山 ユネスコ世界ジオパーク地質巡検 / 宝田晋治・渡辺真人 2.8MB
p.75-77 つくばサイエンスコラボ2019 ― 科学と環境のフェスティバル ― /北村真奈美・伊尾木圭衣 607KB
p.78-80 令和元年度廣川研究助成事業報告 ハロゲンの分析技術・地球化学的研究の動向調査及び国際共同研究打ち合わせ /遠山知亜紀 1MB
p.81-82 新刊紹介「沖積低地 土地条件と自然災害リスク」 809KB