GSJ 地質ニュース
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霧島山新燃岳2017年10月の噴火
九州,霧島連山の新燃岳が約6年ぶりに噴火した.噴火は10月11日早朝に始まり,いったん収まったかのようだったが14日に再開し,噴煙高度は最高2,300 m に達した.噴火は17日未明には停止したようだ.6年前と異なり,火口周辺に噴石は確認できず,細粒の火山灰のみを噴出する“灰噴火” のようである.噴火警戒レベルは3(入山規制)に引き上げられた.6年前は,準プリニー式噴火と火口内の溶岩流出,その後に爆発的なブルカノ式噴火が繰り返しおこった(2011年1月〜9月).噴火開始の翌日に上空から観察すると,噴煙の主な噴出口は直径約800 m の新燃岳火口内の東側に位置し,火山灰を含んだ灰色噴煙が勢いよく噴き出していた.この日の噴煙は最高高度2,000 m(2017年10月12日10時50分頃撮影).
(写真:三輪学央(防災科学技術研究所),
文:中野 俊(地質調査総合センター活断層・火山研究部門))
目次
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頁 | タイトル / 著者 | |
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表紙・目次・裏表紙 | 霧島山新燃岳2017年10月の噴火 / 三輪学央・中野 俊 | 2.2MB |
口絵 | ||
p.351-354 | 霧島山新燃岳2017年10月の噴火 / 中野 俊・及川輝樹・石塚吉浩・篠原宏志・森田雅明 |
4.1MB |
p.355-356 | 金沢城の切石積石垣 / 長 秋雄 | 3.3MB |
p.357-363 | 金沢城の切石積石垣での帯磁率と色彩意匠 / 長 秋雄 | 617KB |
p.364-369 | 野付半島ジオツアー実施報告 / 渡辺和明・重野聖之・石渡一人・七山 太 | 2.8MB |
p.370-372 | マンホールからのぞく地質の世界2 —ナウマンゾウ— / 長森英明 | 2.1MB |
p.373-376 | 地質学用語の中国語表記:第7回 古生物学 / 伊藤 剛 | 848KB |
p.377-380 | 地質学用語の中国語表記:第8回 学名に基づく中国名 / 伊藤 剛 | 823KB |