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表紙

つくば市東縁のさくら大橋から見た桜川上流側と筑波山

岩手県雫石町玄武洞の柱状節理  茨城県南部を流れる桜川は,利根川水系の一級河川である.現在の桜川の源は桜川市岩瀬の鏡ヶ池にあり,筑波山西縁を流下し,霞ヶ浦に注いでいるが,約3万年前の最終氷期までは,鬼怒川が現在の桜川の流路を南下し,その流域に日光連山を起源とする火山岩礫を運び込んでいたことが知られている.筑波山は八溝山地の南西端に位置し,主に約8100〜6100万年前に貫入した花崗岩体とそれがジュラ紀付加体に貫入して生じた変成岩類からなる.但し,筑波山の2つの峰である男体山と女体山の山頂付近には,硬い斑れい岩が分布する.

(写真・文:七山 太 産総研地質情報基盤センター/
ふじのくに地球環境史ミュージアム)

目次

全ページ PDF : gsj_cn_vol13.no10.pdf[13MB]

タイトル / 著者PDF
表紙・目次・裏表紙 つくば市東縁のさくら大橋から見た桜川上流側と筑波山 / 七山 太 6MB
p.249-251 報告 タイ王国鉱物資源局との個別研究協力覚書の調印式および在タイ日本大使館訪問 / 内田洋平 1.2MB
p.252-255 「地熱発電」とは —地熱発電の現状と課題,産総研の研究開発— / 山谷祐介 1.3MB
p.256-259 衛星による観測で斜面災害リスク地域を抽出 —マイクロ波衛星画像解析でセンチメートルスケールの地すべりの兆候を捉える— / 水落裕樹・宮崎一博・阿部朋弥・川畑大作・岩男弘毅・松岡 萌・宮地良典・星住英夫 1MB
p.260-262 地質標本館イベント「ガイドツアー」開催報告 / 福田和幸 1.3MB
p.263-268 2023年度地質相談のまとめ / 川畑史子・小松原純子・斎藤 眞 1.2MB
p.269-274 地質標本館 講演会「手に取れる!?ミクロな化石 —時代を決める放散虫のかたち—」開催報告 / 伊藤 剛・横山 隼 ・兼子尚知 ・板木拓也 ・武井勇二郎 ・常木俊宏 ・中川圭子 ・福田和幸・瀬口寛樹 ・都井美穂・森田澄人 2.7MB
p.275-277 新刊紹介 「マンガと図解で身につく よくわかる地形・地質」 434KB
p.278 ニュースレター 「令和5(2023)年度産総研論文賞の受賞について」 346KB

【お詫び】表紙の説明に誤記がありましたので、修正して差し替えました。(2024.10.15)