地質図を知るページ トップへ
地質調査の世界 トップへ
野外調査の専門用具 トップへ
野外調査の専門用具 −クリノメータ−
クリノメータとは、地層・断層などの面の向きを測るための道具で、方位磁石と水準器がセットになっています。方位磁石の目盛りは、普通のコンパスとは違ってEとWが逆に表示されています。水準器は気泡入りのカプセルで、本体を水平に保つのに必要になります。最近ではデジタル式のものも開発され、利用されるようになってきました。
クリノメータは、長辺を地層面に当てて使用します。地層面が十分な面積露出していないときには、地層面に走向板という金属製またはプラスチックの板を当てて使います。
走向は磁石の針と外側の目盛りで、傾斜は傾斜器の針と内側の目盛りで読み取ります。
近年ではデジタル式のクリノメータも使われるようになってきています。測定にかかる時間が大幅に短縮できるので、数多くの測定が必要なときなどには特に役に立ちます。
面の向きは走向 (地層の続く方向) と傾斜で示します。地質図では右のような記号で表されます。走向が長い直線、傾斜方向が短い直線、傾斜角度が数字です。