地質調査総合センター研究資料集、 no. 656
GSJコア津安濃観測点資料
Geological Data of the GSJ boring core at the Tsu-Ano Observation Station
高橋 誠*1、佐藤 努*2、木口 努*2、小泉尚嗣*3、松本則夫*2、伊藤 勉*4、西脇 仁*4
Makoto Takahashi*1、Tsutomu Sato*2、Tsutomu Kiguchi*2、Naoji Koizumi*3、Norio Matsumoto*2、
Tsutomu Ito*4、Hitoshi Nishiwaki*4
*1産業技術総合研究所 地質情報基盤センター、*2産業技術総合研究所 活断層・火山研究部門、*3滋賀県立大学、*4株式会社日さく
*1 Geoinformation Service Center, GSJ, AIST、*2Research Institute of Earthquake and Volcano Geology, GSJ, AIST、
*3The University of Shiga Prefecture、*4Nissaku Co.,ltd.
内容紹介:
紀伊半島~四国の沖合にある南海トラフで発生する巨大地震はM(マグニチュード)8~9クラスであり、今後30年以内の発生確率は60-70%である(地震調査研究推進本部、2013)。この地震が発生した場合は大きな災害をもたらすと考えられるので、早期に観測網を整備して、同地震の予測精度の向上を図る必要がある。南海トラフの過去の巨大地震である東南海・南海地震前後の地下水変化や 地殻変動の報告と最新の地震予測モデルに基づいて、産業技術総合研究所は、多機能の地下水等総合観測点の整備を開始し、2013年度末までに16点の整備を終えた。三重県津市安濃町の津安濃観測点はその一つである。
津安濃観測点では、他の観測点と同様に、孔1(深さ600m)、孔2(深さ240m)、孔3(深さ50m)と3つの孔を掘り、それぞれにコアを採取して地質柱状図等を作成した。本原稿は、そのコアに関する分析結果の序報である。
なお、研究資料集に収められた内容は、index-tsuano.htmlから閲覧することができる。引用例は 以下の通りである。
データ一式 (gsj_openfile_656.zip:15.7MB )
受理日:2018年11月29日
November 29, 2018
謝辞:
観測施設整備工事においては、周辺住民の皆様、三重県庁、津市役所の方々にご協力して頂き、無事に観測施設を設置することができました。ここに御礼申し上げます。
参考文献:
小泉尚嗣・高橋 誠・松本則夫・佐藤 努・大谷 竜・北川有一・板場智史・梅田康弘・武田直人・重松紀生・桑原保人・佐藤隆司・今西和俊・木口 努・関 陽児・塚本 斉・山口和雄・ 加野直巳・住田達哉・風早康平・高橋正明・高橋 浩・森川徳敏・角井朝昭・下司信夫・ 中島 隆・中江 訓・大坪 誠・及川輝樹・干野 真,2009,東南海・南海地震予測のための地下水等総合観測点整備について、 地質ニュース,662,6-10.
地震調査研究推進本部(2013)、南海トラフの地震活動の長期評価(第二版)について,http://www.jishin.go.jp/main/chousa/13may_nankai/index.htm、 2018年11月15日閲覧.
引用例:
高橋 誠・佐藤 努・木口 努・小泉尚嗣・松本則夫・伊藤 勉・西脇 仁(2018),GSJコア津安濃観測点資料,地質調査総合センター研究資料集、 no.656、 https://www.gsj.jp/publications/pub/openfile/index.html,産業技術総合研究所 地質調査総合センター.
Bibliographic Reference:
Takahashi M., Sato T., Kiguchi T., Koizumi N., Matsumoto N., Ito T. and Nishiwaki H. (2018) Geological Data of the GSJ boring core at the Tsu-Anou Observation Station. GSJ Openfile Report, no. 656, https://www.gsj.jp/publications/pub/openfile/index.html, Geol. Surv. Japan, AIST