地質調査総合センター研究資料集、 no. 598
南海トラフ巨大地震予測のための地下水等総合観測点の孔井における物理検層資料
Geophysical loggings at AIST integrated groundwater observation stations for forecasting megathrust earthquakes in the Nankai trough
木口 努*1、 桑原保人*1、小泉尚嗣*11、塚本 斉*2、板場智史*1、佐藤 努*2、佐藤隆司*1、関 陽児*3、梅田康弘*1、
北川有一*1、重松紀生*1、高橋 誠*1
Tsutomu Kiguchi*1, Yasuto Kuwahara*1, Naoji Koizumi*1, Hitoshi Tsukamoto*2, Satoshi Itaba*1, Tsutomu Sato*2, Takashi Satoh*1, Yoji Seki*3, Yasuhiro Umeda*1, Yuichi Kitagawa*1, Norio Shigematsu*1,
Makoto Takahash*1
*1産業技術総合研究所 活断層・地震研究センター,*2産業技術総合研究所 地質情報研究部門,
*3東京理科大学
*1Active Fault and Earthquake Research Center, AIST, *2Institute of Geology and Geoinformation, AIST, *3Tokyo University of Science
内容紹介:
紀伊半島~四国の沖合にある南海トラフで発生する巨大地震はM(マグニチュード)8~9クラスであり,今後30年以内の発生確率は60-70%と想定されている(地震調査研究推進本部,2013).この地震が発生した場合は大きな災害をもたらすと考えられるので,早期に観測網を整備して,南海トラフで発生する巨大地震の予測精度の向上を図る必要がある.過去に南海トラフで発生した巨大地震前後の地下水変化や地殻変動の報告と最新の地震予測モデルに基づいて,産業技術総合研究所は,多機能の地下水等総合観測点の整備を2006年から開始し(小泉・他,2009),2013年までに16地点の整備を終えた.各観測点において,孔1(深さ約600m), 孔2(深さ約200m),孔3(深さ約30m) の3つの孔井を掘削した.この深さはあくまでも原則としての数値であり,場所によって深さが異なるケースがある.各孔井の掘削には,コアボーリング,拡孔ボーリングなどが含まれ,各掘削段階において物理検層を実施した.
本原稿は,上記16地点の観測点の孔井で実施した物理検層の種目や検層の結果例(総合柱状図)などについて取りまとめたものである.
本研究資料集のCD-ROMに収められたファイルは下記の通りです.
- GSJ_OPF_0598_V001_2014.zip(32.5MB)
- Nankai-kenso-gaiyo.html
- 物理検層の資料.pdf(31MB)
CD-ROM:1
受理日:2014年3月31日
March 31, 2014
参考文献:
小泉尚嗣・高橋誠・松本則夫・佐藤努・大谷竜・北川有一・板場智史・梅田康弘・武田直人・重松紀生・桑原保人・佐藤隆司・今西和俊・木口努・関陽児・塚本斉・山口和雄・ 加野直巳・住田達哉・風早康平・高橋正明・高橋浩・森川徳敏・角井朝昭・下司信夫・ 中島隆・中江訓・大坪誠・及川輝樹・干野真,2009,東南海・南海地震予測のための地下水等総合観測点整備について, 地質ニュース,662,6-10.
地震調査研究推進本部,2013,南海トラフの地震活動の長期評価(第二版)について,http://www.jishin.go.jp/main/chousa/13may_nankai/index.htm
引用例:
例1
木口 努・桑原保人・小泉尚 嗣・塚本 斉・板場智史・佐藤 努・佐藤隆司・関 陽児・梅田康弘・北川有一・重松紀生・高橋 誠(2014),南海トラフ巨大地震予測のための地下水等総合観測点の孔井における物理検層資料,地質調査総合センター研究資料集, no.598, CD-ROM 1枚,産業技術総合研究所地質調査総合センター.
例2
木口 努・桑原保人・小泉尚嗣・塚本 斉・板場智史・佐藤 努・佐藤隆司・関 陽児・梅田康 弘・北川有一・重松紀生・高橋 誠(2014),南海トラフ巨大地震予測のための地下水等総合観測点の孔井における物理検層資料,地質調査総合センター研究資料集,no.598, https://www.gsj.jp/publications/pub/openfile/index.html,産業技術総合研究所地質調査総合センター.
Example 1
Kiguchi, T., Kuwahara, Y., Koizumi, N., Tsukamoto, H., Sato, T., Satoh, T., Seki, Y., Umeda, Y., Kitagawa,Y., Shigematu, N. and Takahashi, M. (2014) Geophysical loggings at AIST integrated groundwater observation stations for forecasting megathrust earthquakes in the Nankai trough. GSJ Openfile Report, no.598, 1 CD-ROM, Geol. Surv. Japan, AIST.
Example 2
Kiguchi, T., Kuwahara, Y., Koizumi, N., Tsukamoto, H., Sato, T., Satoh, T., Seki, Y., Umeda, Y., Kitagawa,Y., Shigematu, N. and Takahashi, M. (2014) Geophysical loggings at AIST integrated groundwater observation stations for forecasting megathrust earthquakes in the Nankai trough. GSJ Openfile Report, no.598, https://www.gsj.jp/publications/pub/openfile/index.html, Geol. Surv. Japan, AIST.