地質調査総合センター研究資料集、 no. 596
GSJコア新居浜黒島観測点資料
Geological Data of the GSJ boring core at the Niihama-Kuroshima Observation Station
佐藤隆司*1,佐藤 努*2,木口 努*1,小泉尚嗣*1,渡辺 寛*3,酒井誠志*3,鈴木悠爾*3
Takashi Satoh*1, Tsutomu Sato*2, Tsutomu Kiguchi*1, Naoji Koizumi*1, Hiroshi Watanabe*3, Seishi Sakai*3,
Yuji Suzuki*3
*1産業技術総合研究所 活断層・地震研究センター, *2産業技術総合研究所 地質情報研究部門,*3株式会社日さく
*1Active Fault and Earthquake Research Center, AIST,*2Institute of Geology and Geoinformation, AIST, *3Nissaku Co.,Ltd.
内容紹介:
紀伊半島~四国の沖合にある南海トラフで発生する東南海・南海地震はM(マグニチュード)8~9クラスであり,今後30年以内の発生確率は60~70%と想定されている(地震調査研究推進本部,2013).この地震が発生した場合は大きな災害をもたらすと考えられるので,早期に観測網を整備して,南海トラフで発生する巨大地震の予測精度の向上を図る必要がある.過去に南海トラフで発生した巨大地震前後の地下水変化や地殻変動の報告と最新の地震予測モデルに基づいて,産業技術総合研究所は,多機能の地下水等総合観測点の整備を2006年から開始し(小泉・他,2009),2013年までに16点の整備を終えた.愛媛県新居浜市の新居浜黒島観測点はその一つである.新居浜黒島観測点では,他の観測点と同様に,孔1(深さ570m),孔2(深さ210m),孔3(深さ50m)と3つの孔を掘り,それぞれにコアを採取して地質柱状図等 を作成した.本原稿は,そのコアに関する分析結果の序報である.
本研究資料集のCD-ROMに収められたファイルは下記の通りです.
- GSJ_OPF_0596_V001_2014.zip(14.9MB)
- 新居浜黒島_地質概要-140318f.pdf(6.4MB)
- 孔1コア.pdf(4.3MB)
- 孔2コア.pdf(1.9MB)
- 孔3コア.pdf(808KB)
- 孔1地質柱状図.pdf(672KB)
- 孔2地質柱状図.pdf(298KB)
- 孔3地質柱状図.pdf(125KB)
- index-niihama.html
- gsj-core-niihama-intro.html
CD-ROM:1
受理日:2014年3月31日
March 31, 2014
謝辞:
観測施設整備工事においては,周辺住民の皆様,愛媛県庁,新居浜市役所の方々に協力して頂き,無事に観測施設を設置することができました.ここに御礼申し上げます.
参考文献:
小泉尚嗣・高橋誠・松本則夫・佐藤努・大谷竜・北川有一・板場智史・梅田康弘・武田直人・重松紀生・桑原保人・佐藤隆司・今西和俊・木口努・関陽児・塚本斉・山口和雄・ 加野直巳・住田達哉・風早康平・高橋正明・高橋浩・森川徳敏・角井朝昭・下司信夫・ 中島隆・中江訓・大坪誠・及川輝樹・干野真,2009,東南海・南海地震予測のための地下水等総合観測点整備について, 地質ニュース,662,6-10.
地震調査研究推進本部,2013,南海トラフの地震活動の長期評価(第二版)について,http://www.jishin.go.jp/main/chousa/13may_nankai/index.htm
引用例:
例1
佐藤隆司・佐藤 努・木口 努・小泉尚嗣・渡辺 寛・酒井誠志・鈴木悠爾(2014),GSJコア新居浜黒島観測点資料,地質調査総合センター研究資料集,no.596, CD-ROM 1枚,産業技術総合研究所地質調査総合センター.
例2
佐藤隆司・佐藤 努・木口 努・小泉尚嗣・渡辺 寛・酒井誠志・鈴木悠爾(2014),GSJコア新居浜黒島観測点資料地質調査総合センター研究資料集,no.596, https://www.gsj.jp/publications/pub/openfile/index.html,産業技術総合研究所地質調査総合センター.
Example 1
Satoh T., Sato T., Kiguchi T., Koizumi N., Watanabe H., Sakai S. and Suzuki Y. (2014) Geological Data of the GSJ boring core at the Niihama-Kuroshima Observation Station. GSJ Openfile Report, no.596, 1 CD-ROM, Geol. Surv. Japan, AIST
Example 2
Satoh T., Sato T., Kiguchi T., Koizumi N., Watanabe H., Sakai S. and Suzuki Y. (2014) Geological Data of the GSJ boring core at the Niihama-Kuroshima Observation Station. GSJ Openfile Report, no.596, https://www.gsj.jp/publications/pub/openfile/index.html, Geol. Surv. Japan, AIST