地質調査総合センター研究資料集、 no. 505

GSJコア高知市観測点資料
Geological Data of the GSJ boring core at the Kochi-shi Observation Station

関　陽児^*1,松本則夫2),小泉尚嗣^*2,大島雅浩^*3,元松直幸^*3

Yoji Seki^*1, Norio Matsumoto^*2, Naoji Koizumi^*2, Masahiro Oshima^*3 and Naoyuki Motomatsu<sup>*3

*1</sup>産業技術総合研究所 地質情報研究部門
Geology and Geoinformation Research Institute, AIST
^*2産業技術総合研究所 活断層・地震研究センター
Active Fault and Earthquake Research Center, AIST
^*3応用地質株式会社　OYO Corporation.

内容紹介：

紀伊半島～四国の沖合にある南海トラフで発生する東南海・南海地震はM（マグニチュード）8クラスの巨大地震であり、今後30年以内の発生確率は50-70％である。この地震が発生した場合は大きな災害をもたらすと考えられるので、 早期に観測網を整備して、東南海・南海地震の予測精度の向上を図る必要がある。過去の東南海・南海地震前後の地下水変化や地殻変動の報告と最新の地震予測モデルに基づいて、産業技術総合研究所は、多機能の地下水等総合観測点の整備を開始し、2008年度末までに12点の整備を終えた（小泉,2009）。高知県高知市の高知市観測点はその一つである。
高知市観測点では、孔１（深さ601ｍ）、孔２（深さ205ｍ）、孔３（深さ37ｍ）に加えてコア取得用に別孔１（深さ140ｍ）も掘削した。孔１（深 さ120～601ｍ）、孔２（深さ150～205ｍ）、別孔１（深さ0～140ｍ）にてコアを採取し、地質柱状図等を作成した。本原稿は、そのコアに関す る分析結果の序報である。
なお、研究資料集に収められた内容は、index-koc.htmlから閲覧することができる。

参考文献

小泉尚嗣（2009）地下水等総合観測による巨大地震予測,日本地球惑星科学連合ニュースレター,5,2,3-5.

CD-ROM　1枚

受理日：2009年10月28日

引用例：

関　陽児・松本則夫・小泉尚嗣・大島雅浩・元松直幸（2009）, GSJコア高知市観測点資料, 地質調査総合センター研究資料集, 505, CD-ROM 1枚, 産業技術総合研究所地質調査総合センター.

Seki, Y., Matsumoto, N., Koizumi, N., Oshima, M. and Motomatsu N. (2009）Geological Data of the GSJ boring core at the Kochi-shi Observation Station. GSJ Openfile Report, no. 505, 1 CD-ROM, Geol. Surv. Japan, AIST.