地質調査総合センター研究資料集、 no. 504

GSJコア松山観測点資料
Geological Data of the GSJ boring core at the Matsuyama Observation Station

佐藤 努*1, 北川有一*2, 小泉尚嗣*2, 名取二郎*3, 西村義章*3, 芳賀政蔵*3,廣岡 知*3,
谷川晋一*3

Tsutomu Sato*1, Yuichi Kitagawa*2, Naoji Koizumi*2, Natori Jiro*3, Nishimura Yoshiaki*3, Haga Masazo*3, Hirooka Satoshi*3, Tanikawa Shinichi *3

*1産業技術総合研究所 地質情報研究部門
The Institute of Geology and Geoinformation, AIST
*2産業技術総合研究所 活断層・地震研究センター
Active Fault and Earthquake Research Center, AIST
*3日鉱探開株式会社 Nikko Exploration and Development Co., Ltd.

内容紹介:

紀伊半島~四国の沖合にある南海トラフで発生する東南海・南海地震はM(マグニチュード)8クラスの巨大地震であり、今後30年以内の発生確率は50-70%である。この地震が発生した場合は大きな災害をもたらすと考えられるので、 早期に観測網を整備して、東南海・南海地震の予測精度の向上を図る必要がある。過去の東南海・南海地震前後の地下水変化や地殻変動の報告と最新の地震予測 モデルに基づいて、産業技術総合研究所は、多機能の地下水等総合観測点の整備を開始し、2008年度末までに12点の整備を終えた(小泉、2009)。愛 媛県松山市の松山観測点はその一つである。
松山観測点では、他の観測点と同様に、孔1(深さ600m)、孔2(深さ205m)、孔3(深さ30m)と3つの孔を掘り、それぞれにコアを採取して地質柱状図等を作成した。本原稿は、そのコアに関する分析結果の序報である。
なお、研究資料集のCD-ROMに収められた内容は、index-mat.htmlから閲覧することができる。

参考文献

小泉尚嗣(2009)地下水等総合観測による巨大地震予測, 日本地球惑星科学連合ニュースレター,5,2,3-5.

CD-ROM 1枚

受理日:2009年10月28日

引用例:

佐藤努・北川有一・小泉尚嗣・名取二郎・西村義章・芳賀政蔵・廣岡知・谷川晋一(2009), GSJコア松山観測点資料,地質調査総合センター研究資料集, 504, CD-ROM 1枚,産業技術総合研究所地質調査総合センター.

Sato, T., Kitagawa, Y., Koizumi, N., Natori J., Nishimura Y., Haga M., Hirooka S., Tanikawa S. (2009) Geological Data of the GSJ boring core at the Matsuyama Observation Station. GSJ Openfile Report, no. 504, 1 CD-ROM, Geol. Surv. Japan, AIST.