地質調査総合センター研究資料集、 no. 480
阿武隈地域の温泉水の陽イオン組成
Cation composition of hot spring waters in Abukuma area,northern Japan
高橋正明・風見康平・安原正也・高橋 浩・森川徳敏・稲村明彦
Masaaki TAKAHASHI,Kohei KAZAHAYA,Masaya YASUHARA,Hiroshi A. TAKAHASHI,Noritoshi MORIKAWA and Akihiko INAMURA
内容紹介:
阿武隈高原およびその周辺地域より温泉水および湧水試料の採取を行った。調査地域には、阿武隈川の西岸地域および八溝山と阿武隈高原に挟まれた大子 地域も含まれる。採取した試料数は167である。試料採取地点を第1図に示した。第1図には、水温の分布も合わせて示してある。
陽イオンの測定は、イオンクロマトグラフDX-500 modelにより、Na+、K+、Ca2+、Mg2+、Li+およびNH4+の6成分の分析を行った。陽イオン分析用の溶離液は20mmolのメタンスル ホン酸である。陽イオン分析の結果を第1表に示した。各試料採取地点の諸元、水温、pH、EC、陰イオン組成および水の水素・酸素同位体組成については、 高橋ほか(2004)に掲載されているので、参考にしていただきたい。
受理日:2008年 5月 1日
Received: May 1, 2008
引用例:
高橋正明・風早康平・安原正也・高橋 浩・森川徳敏・稲村明彦(2008)阿武隈地域の温泉水の陽イオン組成. 地質調査総合センター研究資料集, no. 480, 産業技術総合研究所地質調査総合センター.
Bibliographic Reference:
Masaaki TAKAHASHI, Kohei KAZAHAYA, Masaya YASUHARA, Hiroshi A. TAKAHASHI, Noritoshi MORIKAWA and Akihiko INAMURA (2008) Cation composition of hot spring waters in Abukuma area, northeast Japan. Geological Survey of Japan Open-File Report,no.480, Geological Survey of Japan, AIST.