地質調査所月報 Vol.51 No.10 (2000)
表紙
栃木県烏山地域の荒川流域に分布する、中新統荒川層群下部 (小塙層) の露頭写真
荒川層群は層厚700m以上の海成層からなり、石灰質 (浮遊性有孔虫・底生有孔虫・石灰質ナンノ化石・貝形虫) および珪質 (珪藻・放散虫) 微化石を多産する.また、放射年代測定に適した凝灰岩を頻繁に挟在することから、微化石層序と放射年代層序を直接比較できる貴重な陸上セクションのひとつである。本層序断面における複合層序学的研究は、国際地質科学連合 (IUGS) の地質年代学小委員会 (SOG) のワーキンググループ 「lntegrated Stratigraphy of the Miocene Sequence: Miocene from Japan (日本における中新統複合層序学)」 として、現在精力的な研究が進められている。スケールは愛知教育大学の入月助教授 (専門 : 貝形虫) と学生の船橋さん。
(写真撮影 : 高橋雅紀 1999年5月)
目次
タイトル | 著者 | |
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Fission track age of the Og1 Tuff in the Miocene marine sequence of the Arakawa Group in the Karasuyama area, central Japan | Masaki TAKAHASHI and Hideki IWANO (477-484) | 51-10_01.pdf (1,986KB) |
PIXE法による水分析の高度化-軽元素分析へのアプローチ- | 西山文隆・菊池哲也・村尾 智 (485-494) | 51-10_02.pdf (2,657KB) |
金沢・医王山地域に分布する中新統の古地磁気とフィッション・トラック年代 | 伊藤康人・山本朗子・岩野英樹・檀原 徹・渡辺真人 (495-504) | 51-10_03.pdf (1,726KB) |
Review on Exceptional Large Ore Deposits | Rongiu PEI. Yasuo KANAZAWA and Ping'an WANG (505-516) | 51-10_04.pdf (1,439KB) |
資料・解説 | ||
地質学的写真・図版を表示するパソコン図鑑の設計試案 | 鹿野和彦・星住英夫・巖谷敏光・中野 俊・川辺禎久 (517-535) | 51-10_05.pdf (9,724KB) |