地質調査所月報 Vol.51 No.5 (2000)
表紙
モンゴル国ハンガイ花崗岩の露頭
本花崗岩はモンゴル国中西部ハンガイ山地に広く分布する。本花崗岩は単調な岩相が連続する底盤状岩体である。主に中-粗粒普通角閃石含有黒雲母石英モンゾ閃緑岩からなる。花崗岩系列ではチタン鉄鉱系に属する。本花崗岩の同位体年代は二畳紀最後期を示し、Sr同位体初生値は0.7050付近に集中する (本号Takahashi et al. 論文参照)。写真は1999年7月に開催されたIGCP420 (副題 : 顕生代の大陸成長、中央アジアからの証拠) の巡検時に撮影されたものである。
(写真撮影 : 高橋裕平)
目次
タイトル | 著者 | |
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Geochronological data of granitoids in the Bayankhongor area, central Mongolia | Yuhei TAKAHASHI Yoji ARAKAWA, Sambuu OYUNGEREL and Kazuki NAITO (167-174) | 51-05_01.pdf (905KB) |
ネパールにおける山岳湖の堆積速度と堆積環境 | 金井 豊・井内美郎・徳岡隆夫 (175-187) | 51-05_02.pdf (2,142KB) |
インドネシアにおける広帯域地震観測網 JISNET | 大滝壽樹・神定健二・金嶋 聡・西村太志・石原 靖・吉田康宏・原田智史・神谷眞一郎・Sunarjo (189-203) | 51-05_03.pdf (9,250KB) |
第263回地質調査所研究発表会講演要旨 平成10年度終了課題 |
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走磁性バクテリアの化石を用いた太古代地球磁場に関する研究 | 山崎俊嗣・小田啓邦・丸茂克美 (205-214) | 51-05_04.pdf (1,352KB) |
不溶性有機物構成分子の同位体比測定による地球化学的研究 | 古宮正利・鈴木祐一郎・坂田 将・杉本義一 (205-214) | |
珪藻の生物地球化学とその古海洋学的応用 | 仙本正伸・渡辺真人・三田直樹・東原孝規・丸山明彦・山室真澄・田中裕一郎 (205-214) | |
アモルファスシリカ中の水の存在状態と水素同位体分別の研究 | ケビン・フォーレ・松久幸敬・藤本光一郎 (205-214) | |
関東平野における地下水流動の研究 | 丸井敦尚・安原正也・風早康平・高橋正明・佐藤 努・遠藤秀典・中嶋 健 (205-214) | |
アジア地域におけるマスムーブメントによる災害予測技術に関する研究 | 土田 聡・脇田浩二・加藤碩一・釜井俊孝・山口 靖・小田島高之 (205-214) | |
アジア地域における火山災害予測技術に関する研究 | 須藤 茂・曾屋龍典・高田 亮・伊藤順一・川邉禎久・駒澤正夫・浦井 稔・山元孝広・斎藤英二・渡部和明・宝田晋治・松本哲一 (205-214) | |
高分解能空中物理探査による火山の内部構造評価に関する研究 | 大熊茂雄・中塚正・高倉伸一・森尻理恵・牧野雅彦 (205-214) | |
富栄養化湖沼における食物連鎖を利用した水質浄化技術に関する研究 | 山室真澄・齋藤文紀・片山 肇・西村清和・池田国昭・安田 聡・斎藤英二・渡部和明・宮崎純一・吉川秀樹・山口英利・寺島 滋・金井 豊・中村由行・石飛 裕・松永恒雄・井内美郎 (205-214) | |
生活環境に密接な地域地質要素の調査・解析手法開発の研究 | 遠藤秀典・塚本斉・小松原琢・中澤 努:高橋学・渡辺史郎・吉川清志・牧野雅彦・石井武政・安原正也・内田洋平・風早康平・川邊禎久・田ロ雄作・村田泰章・高橋正明・今井登・上岡 晃・岡井貴司・須藤定久・釜井俊孝 (205-214) | |
熱水系の進化過程における鉱化ポテンシャルに関する研究 | 青木正博・篠原宏志・森下祐一-丸茂克美・渡辺寧・ジェフ・ヘディンクイスト・月村勝宏・村尾 智・内藤一樹・濱崎聡志・清水徹・コー ネル・デロソダ・アントニオ・アリバス・チャーリー・マンデビル・藤本光一郎・松島義男・佐脇貴幸・柳澤教雄・佐々木宗健・竹野直人・風早康平・斉藤元 治・川邉禎久・ケビン・フォーレ・ロバート・キング・浦辺徹郎・松久幸敬・太田英順・中野孝教 (205-214) | |
活火山の形成過程と噴火活動に関する研究 | 須藤 茂・高田 亮・伊藤順一・川邉禎久・宮城磯治・遠藤秀典・坂口圭一・風早康平・高橋正明・駒澤正夫・高倉伸一・内田利弘・渡辺史 郎・星住英夫・山元孝広・宇都浩三・篠原宏志・斉藤元治・長谷川功・安田 聡・斉藤英二・渡辺和明・宝田晋治・平林順一・橋本武志・渡辺一徳・小林哲夫・ 井村隆介 (205-214) | |
地圏情報基盤データベースの構築と利用システムの研究 | 長谷川功・中野 司・村田泰章・松本則夫・斎藤英二・渡辺和明・宮崎純一・池田国昭・鹿野和彦・宮地良典・松浦浩久・水野清秀・佃 栄吉・脇田浩二・奥村公男・野呂春文 (205-214) | |
水文・地質データベースのフィージビリティスタディ | 石井武政・丸井敦尚・長谷川功・村田泰章・安原正也・遠藤秀典・杉山雄一・下川浩一・楠瀬勤一郎・高橋学・増田幸治・佃 栄吉・高田 亮・伊藤順一・川邊禎久・宮城磯治・小出 仁・曾屋龍典・野田徹郎・田口雄作・風早康平・高橋正明・渡部芳夫・金子信行・高倉伸一・今井 登・稲崎富士・ 古宇田亮一・丸茂克美・脇田浩二 (205-214) | |
東・東南アジアのジオテクトニックマップの数値化に関する研究 | 奥村公男・佐藤 正・中島和敏・川畑 晶 (205-214) | |
地震波探査における散乱波処理手法についてのフィージビリティスタディ | 西澤 修・佐藤隆司・桑原保人・横田俊之・稲崎富士・佐藤春夫・竹中博士 (205-214) | |
東・東南アジアのテレーンデータ解析技術の研究 | 脇田浩二・栗本史雄・中島 隆 (205-214) | |
極微細天然粘土粒子の重金属吸着メカニズムの解明に関する研究 | 丸茂克美 (205-214) | |
花簡岩に伴う高品位非金属鉱床の成因と評価に関する共同研究 | 高木哲一・内藤一樹・須藤定久 (205-214) | |
東海沖海域の海洋地質学的研究 | 岡村行信・湯浅真人・倉本真一 (205-214) | |
第264回地質調査所研究発表会講演要旨 エアボーン・ジオフィジクスの現状と将来-資源探査から環境調査まで |
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日本周辺空中磁気異常のデータベース構築について | 中塚 正 (215-221) | 51-05_05.pdf (929KB) |
Helicopter-borne Gravity Measurements-Preliminary Result from Japan | E. John JOSEPH, Takemi ISHIHAEA, Masao KOMAZAWA, Jiro SEGAWA, Shigekazu KUSUMOTO, Hiroshi HASEGAWA and Eiji NAKAYAMA (215-221) | |
地表ソースを用いた空中電磁法探査 | 茂木 透 (215-221) | |
磁気探査プラットフォームとしての航空機の現状と将来 | 宮坂 聡 (215-221) | |
ヘリコプターによる地磁気3成分測定 | 伊勢崎修弘 (215-221) | |
Aerogeophysics in Austria | Klaus Motschka (215-221) | |
Airborne Geophysical Research in the Italian Volcanic Regions | Robert Supper (215-221) | |
MMAJにおける空中物理探査の活用 | 細井義孝 (215-221) | |
岩手山における航空磁気測量について | 白井宏樹 (215-221) | |
航空機搭載型多波長走査放射計VAM-90Aによる火山体表面温度観測 | 鵜川元雄・宮坂 聡 (215-221) | |
長崎県雲仙普賢岳の空中物理探査 | 奥野孝晴 (215-221) | |
空中電磁法の調査事例と将来の展望 | 小西尚俊 (215-221) | |
ヘリコプター空中電磁法の地質環境調査への適用 | 高倉伸一 (215-221) | |
高分解能空中磁気探査の現状と新しい課題 | 大熊茂雄 (215-221) | |
第265回地質調査所研究発表会講演要旨 サンゴ骨格の解析に基づく高時間精度環境復元 |
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サンゴ骨格を用いた研究のねらい | 川幡穂高 (223-227) | 51-05_06.pdf (630KB) |
琉球列島石垣島産の現生サンゴ骨格の酸素・炭素同位体比 | 鈴木 淳・M.K.Gagan・雪野 出・川幡穂高 (223-227) | |
造礁サンゴ骨格形成時の同位体非平衡反応について | 山田 努・香川裕之・中森 亨・井龍康文 (223-227) | |
ハマサンゴ骨格のMg/Ca比による古水温復元の可能性 | 三ッロ丈裕・松本英二・内田哲男・河名俊男・菅 浩伸・P.J.Isdale (223-227) | |
ICP-MSによるサンゴ骨格中のMg, Ca, Sr分析 | 野原昌人・鈴木 淳・川幡穂高・蓑島佳代 (223-227) | |
TIMS-Sr/Ca法を中心としたサンゴ年輪水温計の検討 | 大内猛史・阿部 理・T. Lee・松本英二 (223-227) | |
化学分析用サソゴ標準試料JCp-1について | 岡井貴司・鈴木 淳・雪野 出・川幡穂高・寺島 滋・今井 登 (223-227) | |
化学処理による,ハマサンゴ骨格のMg/Ca比,Na/Ca比,Sr/Ca比の変化(骨格中の微量元素分布の不均一性) | 三ツロ丈裕・内田哲男・松本英二・岡本孝則`河名俊男・菅 浩伸・P.J.Isdale (223-227) | |
水温と降水の果たす熱帯太平洋乱流混合層における浮力効果-風と雨と生物が熱帯海洋におよぼす影響- | 中本正一朗・宗山 敬 (223-227) | |
サソゴ骨格の酸素同位体比とMg/Ca比を用いた水温と塩分の季節変化の復元 | 渡邊 剛・大場忠道 (223-227) | |
パラオ諸島のサンゴ骨格の酸素同位体比が示す環境指標 | 森本真紀・阿部 理・茅根 創・松本英ニ (223-227) | |
シャコガイ殻の酸素同位体比の高解像度分析による水温の日変化の復元 | 森本真紀・阿部 理・茅根 創・松本英ニ (223-227) | |
骨格の酸素`炭素同位体比に記録されたサンゴ白化現象 | 鈴木 淳・M.K.Gagan・雪野 出・川幡穂高・塚本 斉 (223-227) | |
サソゴ骨格年輪気候学の諸問題と将来展望 | 松本英二 (223-227) | |
中期完新世の地球環境 | 阿部 理・森本真紀 (223-227) | |
U/Ca水温計の化石サンゴ試料への適用 | 佐々木圭一・大村明雄・宮森陽子 (223-227) |