地質調査所月報 Vol.50 No.12 (1999)
表紙
那須-茶臼岳火山の山頂部を構成する室町時代の火山噴出物
栃木県の北部にある那須火山周辺は温泉を中心とした観光地となっており、ロープウェイを利用した茶臼岳への登山者も多い。しかし、茶臼岳は那須火山群の中では唯一の活火山で、室町時代の噴火では死者180名を越える火山災害が起きたことで知られている。特にその山頂部はこの噴火の噴出物で構成され、写真の中段にある白色部は1408年から始まった水蒸気爆発の降下堆積物、上段の灰色岩塊部は1410年の安山岩溶岩流である。また、下段の黄-褐色部は約2千6百年前の火山噴出物である。
(写真提供 : 山元孝広)
目次
タイトル | 著者 | |
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簡易モデル数値シミュレーションによるマグマ-熱水系賦存環境の多様性の基礎的検討 | 茂野 博 (725-741) | 50-12_01.pdf (2,304KB) |
福島-栃木地域に分布する30-10万年前のプリニー式降下火砕物:沼沢・燧ヶ岳・鬼怒沼・砂子原火山を給源とするテフラ群の層序 | 山元孝広 (743-767) | 50-12_02.pdf (2,981KB) |