GSJ 地質ニュース
表紙
航空機から見た北海道東部,白糠町の石炭岬と庶路川東方の浜堤列平野
北海道東部,白糠町の石炭岬(写真中央)にあった白糠炭田は,この地域における最古の炭砿である.安政四年(1857年)の函館港開港時に,外国船への燃料供給のために江戸幕府によって開発されたことが知られている.この岬を構成している地質は,中期始新世の浅海~河川成層とされる浦幌層群である.一方,石炭岬の東方(写真右下)には阿寒富士に源を発する庶路川が流れ,太平洋に流入している.庶路川から東方の新釧路川までの海岸低地には後期完新世に形成されたと推定されている10 列の浜堤列が認められ,釧路湿原の成立に深く関わっていたことが示唆されている.
(写真 ・文:七山 太 産総研地質調査総合センター 地質情報基盤センター/
ふじのくに地球環境史ミュージアム)
目次
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頁 | タイトル / 著者 | |
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表紙・目次・裏表紙 | 航空機から見た北海道東部,白糠町の石炭岬と庶路川東方の浜堤列平野 / 七山 太 | 837KB |
p.99-102 | 海底面下を透視する技術を開発-深海の埋在性底生生物の現場観測に世界で初めて成功- / 水野勝紀・野牧秀隆・CHEN Chong・清家弘治 | 1.6MB |
p.103-111 | 国の内外でパワフルな活躍をされた地質調査所時代の大先輩,平山次郎氏の生涯と業績(前編) / 徳橋秀一・柳沢幸夫 | 3.6MB |
p.112-113 | 経済産業省こどもデー出展報告「地盤の揺れる様子と液状化を目の前で見てみよう」/ 金子翔平・宍倉正展・兼子尚知・宮地良典・落 唯史・今西和俊・金子雅紀・石塚吉浩 | 705KB |
p.114-119 | 「地質情報展2022 とうきょう—都心の地下を探る—」開催報告 / 金子翔平・遠山知亜紀・宍倉正展・宮下由香里・利光誠一 | 2.7MB |
p.120-123 | 産技連 知的基盤部会 地質地盤情報分科会 令和4年度講演会「斜面災害低減に向けた地質地盤情報の利活用」開催報告 / 野々垣 進・小松原純子・納谷友規・宮地良典 | 673KB |
p.124-126 | 書籍紹介 「フィールドマニュアル 図説 堆積構造の世界」 | 450KB |
【※訂正とお詫び】次のページに誤記がありました。
p.109 左15行目 南雲忠三郎氏→南雲昭三郎氏
訂正してお詫びします。(2023.6.20)