平成9年度活断層調査 トップへ

琵琶湖西岸活断層系饗庭野断層

位置図

   新旭町饗庭地区でのトレンチ調査の結果、饗庭野断層は約2,800〜2,500年前に最新活動を行ったことが明らかになり、1662年の寛文の地震の際には活動していないことがわかりました。この最新活動の時期は、同断層近傍の遺跡で発見された縄文時代晩期の大規模な噴砂の発生年代とほぼ一致します。その前の活動は平成8年度の調査結果から、約8,200〜6,800年前と考えられ、活動の間隔は5,000±1,000年程度と見積もられるます。また、1回の活動による上下変位量は、3.5〜6m程度と推定されます。


トレンチ壁面に現れた饗庭野断層

トレンチ壁面に現れた饗庭野断層

写真1  第1トレンチの南側壁面に現れたF1断層


トレンチ壁面のスケッチ

トレンチ壁面のスケッチ

第4図  第1トレンチの南側壁面のスケッチ。図中の数値は較正 δ14C 年代値 (cal yr BP)