平成9年度活断層調査 トップへ
敦賀断層
トレンチ調査の結果、敦賀断層南部は少なくとも6世紀後半以降に最新の活動を行っており、上述の柳ヶ瀬断層南部の一部と共に、敦賀や竹生島に被害を及ぼした1325年の地震を引き起こした可能性が高いことが分かりました。この時の上下方向のズレは1.5〜2m程度であったことも分かりました。また、敦賀断層南部の活動間隔はおよそ3000年程度と見積もられました。一方、敦賀断層北部は少なくとも最近の3万年間は活動しておらず、断層そのものが存在しない可能性もあります。
トレンチ壁面に現れた敦賀断層 ; 矢印間の礫の回転ゾーン
写真1 bトレンチの南側壁面に現れた敦賀断層 (矢印間の礫の回転ゾーン) とこれを覆う腐植質土