平成9年度活断層調査 トップへ
柳ヶ瀬断層
滋賀県余呉町の椿坂峠北側でトレンチ調査を行った結果、この地点の柳ケ瀬断層の最新活動は約7,000〜7,200年前に起きたことが分かりました。今回の調査地点の南方約4kmで平成4年に行ったトレンチ調査では、1325年の地震に対応する可能性の高い活動が認められましたが、本地点ではそのような極く新しい時代の活動は認められませんでした。福井県の調査によると、同県側の柳ヶ瀬断層北部は最近約10万年間は活動していない可能性が高く、柳ケ瀬断層は北部ほど活動性が低いと考えられます。
トレンチ壁面に露出した柳ヶ瀬断層 ; 中央の垂直な剪断ゾーン
写真1 Mdトレンチ南側壁面に露出した断層
トレンチ壁面のスケッチ
第3図 Mdトレンチの壁面スケッチ。 グリッドは1m間隔、ローマ数字は地層区分を示す。
番号と誤差付き数値は、それぞれ資料番号と δ13C 値により補正した 14C 年代 (年BP)。
地層の凡例
1 : 表土・盛土 2 : 強腐植層 3 : 弱腐植層 4 : シルト 5 : 砂礫 6 : 基盤岩 7 : 材片