活断層・古地震研究報告 第17号 トップへ
表紙(写真)・裏表紙(写真)解説
表 紙
熊本県日奈久断層帯のトレンチ調査
「平成28 年熊本地震を踏まえた総合的な活断層調査」の一環として,日奈久断層帯の陸域2 地点でトレンチ調査を実施した.写真は,上益城郡甲佐町白旗山出地区(高野-白旗区間)におけるトレンチ調査の様子.この地点は,平成28年熊本地震の際に,地表地震断層が現れた箇所の最南端付近に位置する.トレンチ壁面では,写真左手側(西側)に傾斜する地層群と,これらを明瞭に変位させる見かけ逆断層状の複数の断層面が認められた.詳細な壁面観察と地層の年代測定の結果,日奈久断層帯は従来考えられていたよりも高頻度で地震を起こしてきたことが明らかとなった.
裏表紙
金沢市街地付近の変動地形を示す等高線地形解析図の鳥瞰表示
鳥瞰図は国土地理院の基盤地図情報数値標高モデル(5mメッシュ)から作成した.等高線間隔は2m.高さの誇張率は5倍.南北4.0km,東西 5.3kmの範囲を,西北西から35°の俯角で表示している.詳細は粟田(117-136 ページ)を参照.