活断層・古地震研究報告 第16号 トップへ
表紙(写真)・裏表紙(写真)解説
表 紙
福岡県宇美断層のトレンチ調査
「地域評価のための活断層調査(九州地域)」の一環として,福岡県糟屋郡須恵町植木において,2016年2-3月にトレンチ調査を実施した.調査地点は,宮下ほか(79-98 ページ)により選定された.トレンチ壁面では,明瞭な逆断層が露出した.北壁面では,砂礫層が逆断層沿いに引きずられ,Z字型に変形している(写真上).トレンチ基底付近に分布する断層下盤側の砂礫層と腐植質シルト層は,引きずり上げられ,一部は逆転している(写真左下).断層は,トレンチ上部ではシャープな断層面となり(写真右下),最上位に堆積した礫層(時代未詳)には覆われる.
裏表紙
山梨県北東部で発生している地殻内地震の圧縮応力方位の三次元表示
2013年12月中旬から2年間の間に山梨県北東部で発生した地殻内地震の圧縮応力方位(P軸方位)を赤棒で示す.地形は国土地理院の基盤地図情報(数値標高モデル10mメッシュ)による.圧縮応力方位は変化に富んでおり,狭い範囲内で応力場が不均一であることが伺える.詳細は今西ほか(53-77ページ)参照.