活断層・古地震研究報告 第5号 トップへ
活断層・古地震研究報告 第5号 (2005年)
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表 紙 : 平成16年新潟県中越地震の地震断層におけるトレンチ掘削
新潟県中越地震に伴い魚沼市小平尾地区において長さ約 1 kmの地震断層が出現した。この断層の活動履歴の解明を目的として、平成17年秋に、小平尾集落が立地する低位段丘面上で変位の累積を示唆する比高 2 mの東向きの低崖とその基部に出現した比高 10 cm程度の西上がりの地震断層を横切るトレンチを掘削した。その結果、魚沼層や段丘砂礫層を変位させる西傾斜の逆断層が南北両壁面で確認された。この断層は地震断層につながる。写真はトレンチ北壁面全景 (写真右が東にあたる)。比高約 2 mの低崖の基部に西傾斜の逆断層が確認された。地震断層は、崖の基部から約 1.5 m東側の水田面に出現した (地震後の耕作により地表での段差は消失している)。ポールの長さは 2 m。