活断層・古地震研究報告  第2号 トップへ

栃木県関谷断層の活動履歴調査 (1) -黒磯市百村における補足調査-

宮下由香里・杉山雄一・山元孝広・丸山直樹・大石  朗

平成12年度に実施した栃木県関谷断層の活動履歴調査の結果、同断層の最新活動時期は6世紀中葉以降、先行する活動は5〜6千年前であることが明らかとなった。しかし、関谷断層の活動間隔を見積もるためには、両イベントの時期をより限定することが必要である。そこで、平成12年度に採取した17試料を用いて、さらに放射性炭素年代測定を行った。その結果、最新活動時期は1〜15世紀以降、先行する活動の時期は4千〜5千年前であることが明らかとなった (第1図)。


第1図

第1図. トレンチA〜Cの各層から得られた14C年代とイベントの推定時期。白抜きバーは1σ、黒いバーは2σを表す。

Fig. 1. Diagrams showing 14C ages obtained from each layer in trenches A - C, and estimated timings of the last and penultimate faulting events. White rectangles mean 1σranges and thick lines mean 2σranges, respectively.

拡大する