活断層・古地震研究報告 第2号 トップへ
米国ニューマドリッド地震帯における地震液状化層の調査
高田圭太・佐竹健治・下川浩一・奥村晃史・Eugene Schweig・
Brian Atwater・Laurel Mayrose・Martitia Tuttle・原口 強
米国中西部のニューマドリッド地震帯において、地質調査所と共同で、ジオスライサー (第1図) を用いた液状化痕跡の調査をおこなった。この地域では、1811、1812年 にM7.5クラスの地震が数回発生した。最近に液状化痕跡の調査 (第2図) から、同様な地震は500年程度の繰り返し間隔で発生したことがわかっている。ジオスライサー調査により、地下水面以下の液状化層の構造 (第3図) が明らかになった。
第1図
第1図. 調査方法の概要。A: ジオスライサー調査のながれ、B: ジオスライサーの断面形状、C: 試料短縮量の計測方法。
Fig. 1. Methodology of the geoslicer survey. A: procedure of the geoslicer survey, B: cross-section of the geoslicer, C: measurement of the slice shortening.
第2図
第2図. JPサイトトレンチで観察された噴砂構造。
Fig. 2. Sand blow feature on the trench wall at the JP site.
第3図
第3図. ダイクを含むジオスライサー断面 (HF-S-W-1)。
Fig. 3. Sand dike extracted in geoslice HF-S-W-1.