活断層・古地震研究報告  第1号 トップへ

台湾・車籠埔断層

   車籠埔断層 (第1図) の活動性や活動履歴については、これまでのところ詳しいデータが得られていない。このため、台湾経済部中央地質調査所との共同研究として、台中南方の南投県草屯において、車籠埔断層のトレンチ調査を実施した (第2図第3図)。その結果、草屯付近の車籠埔断層の1つ前の活動は、明確な時期は特定できなかったものの、おおよそ300年以上前に生じたものと推定された。
   このほか、台湾西部と南海トラフ沿い地域とのテクトニクスの比較、集集地震の震源過程の研究なども実施した (第4図第5図第6図第7図)。

文献


第1図

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1999年集集地震の震源域付近の概略図


第2図

草屯付近の段丘分布と地形測量測線及びトレンチ調査地点


第3図

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トレンチ壁面のスケッチ


第4図

台湾西部と南海トラフ沿い地域との比較


第5図

断層面モデルの鳥瞰図など


第6図

断層面モデル


第7図

破壊伝播の様子