活断層・古地震研究報告 第1号 トップへ
大阪湾断層
平成7年に海上保安庁水路部が大阪湾断層を挟んで掘削したOB-1及びOB-2ボーリング (第1図) のコア試料のうち、更新統部分を対象に、詳細な地層対比を行い、同断層の活動性を検討した。その結果、Ma13層とMa12層との間に2層の海成層が確認され、そのうちの上位の海成層中にAta火山灰が検出された (第2図)。断層両側の同火山灰の夾在深度から、大阪湾断層の後期更新世以降の平均上下変位速度は約0.3m/千年と求められた (第1表)。
第1図
第2図
第1表