活断層・古地震研究報告  第1号 トップへ

長尾断層 (香川県)

   平成8年度に香川県によって調査された長尾断層 (第1図) の最新活動時期をより明確にすることを目的として、三木町氷上宮下においてトレンチ調査を実施した (写真1a写真1b)。トレンチ壁面の観察結果 (第2図第3図) と14C年代測定、花粉分析及び考古地磁気年代測定の結果から、長尾断層の最新活動は少なくとも古墳時代以降と判断され、平安時代以降の可能性もあることが分かった。この活動に伴う上下変位量は1.2〜1.4mと計測された。香川県の調査結果と併せて、長尾断層の1つ前の活動は約3万〜3万5千14CyBPと推定された。

文献


第1図

長尾断層のトレースとトレンチ調査地点


写真1a

掘削直後の東トレンチ西側壁面〜南側壁面の様子


写真1b

東トレンチ西側壁面の断層部のクローズアップ


第2図

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東トレンチ西側壁面のスケッチ


第3図

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西トレンチのスケッチ(その1)