活断層・古地震研究報告  第1号 トップへ

花折断層南部 (京都府)

   花折断層南部の最新活動時期の限定と活動間隔の解明を目的として、京都市左京区修学院月輪寺町でトレンチ調査を行った (第1図第2図第3図)。その結果、花折断層南部の最新活動は約1500年以上前であった可能性が高いことが分かった。今回の結果と既往のデータを総合すると、花折断層南部の最新活動時期は、約2500〜1500年前と判断される (第4図)。また、今回の調査結果から、最新活動に先立つ活動は約7800年前以降に生じた可能性が高いことが判明し、既往のデータと組み合わせると、その時期は約7800〜7000年前であったと推定された。この場合、過去2回の花折断層南部の活動間隔は約4500〜6300年と見積もられる。

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第1図

花折断層とその周辺の活断層


第2図

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トレンチ北東側壁面のスケッチ


第3図

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トレンチ南西側壁面のスケッチ


第4図

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トレンチ地点周辺の露頭・遺跡等で認められたイベント時期