活断層・古地震研究報告 第1号 トップへ
琵琶湖西岸断層系 (滋賀県)
断層系南部の堅田断層および比叡断層 (第1図) 周辺において、既存ボーリング資料や古絵図・古文書などの史料に基づいて、1662年寛文地震 (琵琶湖西岸地震) 時の断層活動の有無について検討した (第2図、第3図)。その結果、寛文地震による琵琶湖西岸域の被害は、地盤の軟弱な湖岸付近での強震動や液状化による地盤災害であった可能性が高く、同地震の際に堅田断層、比叡断層などが活動したことを示す証拠は得られなかった。
第1図
第2図