平成11年度活断層調査 トップへ
鈴鹿山地西縁断層帯 (滋賀県)
本断層帯中央部の百済寺断層とその北西に雁行する常安寺撓曲南方延長部の地下構造解明を目的として、秦荘町と湖東町の境界に当たる宇曽川に沿って反射法地震探査を実施した。その結果、百済寺断層は東へ約40°傾斜する逆断層であることが判明した。また、その西側の常安寺撓曲南方延長部には、東側隆起の複数の断層や褶曲構造が伏在することが明らかとなった。これらの構造は古琵琶湖層群に累積的な変位・変形を与えていることが分かったが、中〜後期更新世以降の活動についてはデータが得られなかった。