平成11年度活断層調査 トップへ
琵琶湖西岸断層系酒波断層 (滋賀県)
マキノ町石庭西方の撓曲変形する扇状地上でトレンチ調査を実施した。トレンチ壁面には明瞭な断層は出現しなかったが、開口亀裂と考えられる楔状の落ち込み構造が認められ、落ち込み構造を充填する堆積物に含まれる木片からは、2,759±60 yBPの14C年代が得られた。酒波断層の南側に分布する饗庭野断層では、約2,400〜3,000年前に最新活動があったと考えられており (小松原ほか、1999)、今回得られた年代データは酒波断層が饗庭野断層と同時期に活動した可能性を示唆する。