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平成26年7月9日に
長野県南木曽町で発生した土石流の発生地に関する地質情報(第2報)

平成26年7月15日  開設

  平成26年7月9日に南木曽町読書(梨子沢)で発生した土石流は、白亜紀末(6500~7000万年前)の上松花崗岩及び木曽駒花崗閃緑岩の分布域です(下図参照).土石流発生源の下流にはこれまでに土石流などで山地から供給された堆積物がたまった扇状地堆積物と、木曽川の運んできた土砂による段丘堆積物が分布しています。
  5万分の1地質図幅 では上松花崗岩は粗粒花崗岩、木曽駒花崗閃緑岩は中粒花崗閃緑岩と記載されています。これらの岩石は、地表や割れ目から風化すると、真砂と呼ばれる砂状になります。国土交通省の情報等(*1)から、上松花崗岩の分布域で斜面が崩壊し、土石流が発生したようです。
  今後、土石流発生地点の地質や地形の調査を行い、詳細な土石流発生のメカニズムを明らかにしていくことが重要です。

南木曾

図の説明

20万分の1日本シームレス地質図を地質図Naviで表示(注意:位置精度は最大でも20万分の1地質図と同程度です.)
基図は地理院地図1:200,000

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