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平成26年7月9日に
長野県南木曽町で発生した土石流の発生地に関する地質情報
平成26年7月11日 開設
平成26年7月9日に南木曽町読書(梨子沢)で発生した土石流は、白亜紀末(6500~7000万年前)の上松花崗岩、木曽駒花崗閃緑岩の分布域です。土石流発生源の下流にはこれまでに土石流などで山地から供給された堆積物がたまった扇状地堆積物と、木曽川の運んできた土砂による段丘堆積物が分布しています。
一般的に上松花崗岩は木曽駒花崗閃緑岩より有色鉱物が少なくやや色が白いですが、ともに、地表や割れ目から風化すると、真砂と呼ばれる砂状になります。今回の土石流では、大雨によって斜面崩壊が発生し、花崗岩・花崗閃緑岩の岩塊や、風化によってできた真砂が、斜面を覆っていた植生とともに流下したものと考えられます。
今後、土石流発生地点の地質や地形の調査を行い、詳細な土石流発生のメカニズムを明らかにしていくことが重要です。
図の説明
20万分の1日本シームレス地質図を地質図Naviで表示
基図は地理院地図1:200,000
崩壊発生地の情報は 国土交通省中部地方整備局土石流発生情報(第五報) による
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