2000-2001年作成の新作地質図
海洋地質図「ゲンタツ瀬西方表層堆積図」
片山 肇・佐藤幹夫・池原 研
本海域の表層堆積物は陸棚上の砂と縁辺台地〜海盆底の泥に二分されます.
若狭湾内陸棚上の砂は泥分を含み現在堆積しているものではないと考えられますが,石川県沖の砂は淘汰が良く流れによって形成された堆積構造が観察され,現在動いている可能性が高いといえます.
縁辺台地では高分解能音波探査記録の反射面の深度からほぼ全域の堆積速度の分布が得られています.
縁辺台地縁から若狭海盆への堆積物輸送にはマスムーブメントが重要な役割を果たしていることが音響的層相の特徴から推定されます.