GSJ Open-file Report

三宅島ヘリ観測記録:2000年9月分

観測者(著者): 川辺禎久・中野俊・宇都浩三・風早康平・金子克哉・伊藤順一・星住英夫・山元孝広・宮城磯治
産業技術総合研究所・地質調査総合センター

まとめ: 宮城磯治
産業技術総合研究所・地質調査総合センター


観測者 概要

2000年 09月30日 (金子[克]@地調)

三宅島山頂部では積乱雲が発達し、遠望では噴煙と雲の区別が困難。噴煙は白色だが、 カルデラ内の火口から立ち上がるところでは幾分灰色に見える。

2000年 09月27日 (川辺@地調)

噴煙の頂部は8000ft(2400m)よりやや高く、時々火山灰混じり。
上層と下層で風向が異なり、下層は南西へ、上層は南東へ流れる。その境界部にはガスが滞留。

2000年 09月26日 (原田@海上保安庁)

陥没カルデラ内がよく見えています。

2000年 09月25日 (伊藤@地調)

白色噴煙。高度1800m。三池港方面に流れる。 火口底がよく見えた。

2000年 09月23日 (川辺@地調)

噴煙は阿古の北から伊ヶ谷・伊豆方向に流れる。 雲(雲底高度約800m)のため噴煙高度は不明。

2000年 09月21日 (星住@地調)

白色噴煙。高度は海抜1800-2000m。南西側にたなびく。火口内が見えた。以前とほとんど変化なし。

2000年 09月20日 (川辺@地調)

山頂部は雲に覆われ火口の様子は観察できず。神着の南にある川田沢貯水池が橙色に変色。

2000年 09月19日a
2002年 09月19日b (風早@地調)

噴煙は基本的に白色だが、時々火山灰が多くなる(暗灰色)。COSPECによる二酸化硫黄放出量の測定。 

2000年09月18日
1.午前中の様子 (川辺@地調)
2.伊豆〜神着西部 (撮影 川辺@地調)
3.午後の様子 (風早@地調)

午前中、噴煙の高度は陥没カルデラ縁から約800mほどであり、15日の噴煙高度より低い。午後には灰混じりの灰色噴煙も観察された。陥没火口内部が比較的よく観察できた。

2000年 09月16日 (宇都@地調)

灰白色の噴煙。その下部に青白色の火山ガスが確認できた。

2000年 09月15日午前 (川辺@地調)
2000年 09月15日午後 (風早@地調)

白色噴煙が連続して上昇。高さは午前中は海抜2500m程度、午後は1500m程度。青白色の火山ガスの量が非常に多くみえた。

2000年 09月13日 (山元@地調)

噴煙は標高1500〜1900mまでほぼ垂直に上昇し、阿古方面 に流され消滅する。風下において、噴煙からは青灰色のガスが分離してたなびき、水平線まで続く。雲のためカルデラ内は目視できず。

2000年 09月12日午前 (川辺@地調)

噴煙は主に白色で、火山灰はごく僅か。神着地区には灰と青白色の火山ガスが流下。

2000年 09月10日午前 (中野@地調)

暗黒色の噴煙(火山灰噴火中)。

2000年 09月09日午前 (中野@地調)

暗黒色の噴煙(火山灰噴火中)。 噴煙高度は2,200m。
山頂付近に雲があり、陥没カルデラ内はほとんど確認できず。

2000年 09月01日 (宇都@地調)

薄灰色の噴煙。島の東北東海上を700-800mの高度でたなびく噴煙からは、細かい灰と硫酸ミストが落下。
雄山は雲の中。噴煙中の二酸化硫黄濃度を測定。

以上の観測は、自衛隊、海上保安庁、警視庁、消防庁の協力と気象庁の取りまとめによりました。

※概要は観測者の報告をもとに宮城が作成したものであり、地質調査総合センターの意見ではありません。



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