地質図Naviが「日本地質学会表彰」を受賞（地質情報基盤センター）

 このたび、内藤一樹地質情報基盤センターアーカイブ室長制作の「地質図Navi」が日本地質学会の2016年日本地質学会表彰を受賞し、9月10日に日本大学で開催された第123年学術大会において表彰されました。

「地質図Navi」は、重要な研究成果（知的基盤）である地質図類を誰もが簡単かつ自由に閲覧し、活断層や火山を始めとする様々な地質関連情報を地質図に重ねて表示できるオンラインビューアです。「地質図Navi」の公開により、それまで専門家や技術者に限定されていた地質図類のユーザーが一般市民にまで拡大し、利用者を大きく広げることになりました。「地質図Navi」の利用を通じて、地質図や地質データベース等の研究成果の有効性が認識され、市民の防災意識を高める効果を上げていることも評価されました。また、産総研の制作・配信するコンテンツだけでなく、WMS、KML、GeoJSON等の標準形式で他機関から配信される多様なデータの重ね合わせを実現しており、国のオープンデータ戦略の推進に貢献するとともに、市民にも地質学などの最新の科学データへのアクセスを可能としたことが受賞理由に挙げられています。

「地質図Navi」は、以下のURLからご利用いただけます。
https://gbank.gsj.jp/geonavi/

 

左）授与式での模様。右）「地質図Navi」の表示例。