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広尾市街地から見た日高山脈南東部と黄金道路

広尾市街地から見た日高山脈南東部と黄金道路  北海道の浦河町と釧路市を結ぶ国道336 号のうち,日高山脈南東縁に沿ったえりも町庶野(しょや)〜広尾町広尾橋の区間は,“黄金道路” と呼ばれている.この名称は,太平洋に面した断崖絶壁の海岸道路であるために,工事費がかさみ,黄金を敷きつめられるくらいの金額になったことからついたとされる.道路沿いには古第三紀の付加体とされる日高累層群(中の川層群),日高変成岩類・火成岩類の大露頭が連続して出現するが,これらの岩石は現在の山脈の隆起に伴なう剪断破壊を受け岩盤としては脆弱であり,この地が地震津波常襲地帯であることからも,今後道路を維持管理するためには,多額の費用がかかることが予測される.

(写真・文:地質調査総合センター  地質情報研究部門  七山  太・高橋  浩)

目次

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タイトル / 著者PDF
表紙・目次・裏表紙 広尾市街地から見た日高山脈南東部と黄金道路
(写真・文: 七山  太・高橋  浩)
1.7MB
p. 79-92 東伊豆単成火山群のフライ法解析 / 高橋雅紀・高橋壮司 9.8MB
p. 93-99 マンホールからのぞく地質の世界1 —筑波山— / 長森英明 4.4MB
p. 100-107 新しい地質図の利用例 / 吉川敏之 6.1MB
p. 108-110 地質学用語の中国語表記:第3回  構造地質学 /伊藤  剛 421KB