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「地質調査研究報告」発刊にあたって
「地質の調査」は、2001年4月1日付けで発足した独立行政法人「産業技術総合研究所」の主要な業務のひとつであるが、その業務の成果普及のために、「地質の調査」に関連した研究所内のセンター、研究部門、研究関連部門が協力して、地質調査総合センター (The Geological Survey of Japan) の名のもとに、「地質の調査」及びそれに関連する調査・研究によって得られた知見・情報を報告することを目的とした定期出版物「地質調査研究報告」を発行することになった。産業技術総合研究所の前身である工業技術院地質調査所では、同様の主旨の出版物として「地質調査所月報」と「地質調査所報告」を発行してきたが、この度の新研究所発足にあたっては、旧地質調査所の「地質の調査」業務を引き継ぎつつ、より広い関連分野を包含した総合的調査・研 究体制を目指している。したがって、「地質調査研究報告」の対象とする分野も、新たな目標に対応したより広いものであるが、同時に、地質の調査・研究の重 要な要素のひとつである継続性を考慮して、「地質調査所月報」の巻、号を引き継ぐことによって、従来の「地質の調査」の業務が発展的に継続するものであることを明示することにした。
地質の調査・研究においても、オリジナリティーは研究の成果を評価する大事な物差しのひとつであるが、一方で、観察や、観測データ、分析データの蓄積は、新たな発見や次の研究の土台となる重要な要素である。地質の調査・研究におけるそれらの比重は、他の研究分野、技術開発分野の場合に比べると大きいといえる。しかしながら、通常の学術雑誌では、スペースの制約から、調査・研究の基礎となる膨大なデータや観察結果をすべて掲載することができない。「地質調査研究報告」では、このような不足を補い、産業技術総合研究所における地質の調査・研究の成果を広く社会の利用に供するために、CD-ROMの活用を含めて、観察結果、観測データ、分析データを積極的に掲載していく方針である。また、時宜を得たテーマの特集を組むことによって、社会のニーズに対応した調査・研究の成果を発表していきたい。本号の特集「有珠火山」は、2000年に噴火した北海道有珠火山の活動を巡って、旧地質調査所の関係者が総力をあげて取り組んだ調査・研究報告である。
私ども編集委員会は、「地質調査研究報告」が産業技術総合研究所の「地質の調査」及び関連分野の調査・研究成果を社会に対して発表する窓口として発展することに努力するとともに、読者の皆様からの忌憚のないご意見を頂けることを願っている。
2001年4月
地質調査研究報告編集委員会
委員長 松久幸敬
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