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地質調査研究報告 Vol.70 No.6(2019)
表紙
黄和田層のテフラ層の露頭写真
黄和田層には広域テフラを含む数多くのテフラ層が挟まる.テフラ層は海底地すべり岩体にも認められ,岩体がどの層準から由来したのかを特定することが出来る.
左上:Kd16 の露頭(大多喜町筒森の夕木川).こうした素掘りのトンネルは蛇行した河川を人工的に短絡させたもので川廻しと呼ばれ,上総層群分布域でしばしば見られる.
右上:Kd16.2 の露頭(大多喜町筒森の夕木川支流). いすみ市でKd11 とされたテフラに対比される.
左下:海底地すべり岩体中のKd8A とKd7(大多喜町久我原の夷隅川).Kd8A 基底直下にすべり面(ランプ)がある.中央右下の白い棒の長さは50 cm.
右下:上下逆転した海底地すべり岩体中のKd18(いすみ市大野の大野川).右下のツルハシの長さは60 cm.
(写真・文:宇都宮正志)
目次
全ページ PDF : 70_06_full.pdf [40MB]
タイトル | 著者 | |
---|---|---|
論文 | ||
下部更新統上総層群黄和田層下部~中部に挟まれるテフラ層の層位と特徴 | 宇都宮正志・水野清秀・田村糸子 | 70_06_01.pdf [38MB] |
要旨集
下部更新統上総層群黄和田層下部~中部に挟まれるテフラ層の層位と特徴
宇都宮正志・水野清秀・田村糸子
房総半島中央部~東部における上総層群黄和田層のテフラ層の層位と特徴を明らかにし,現地でのテフラ層の同定に有用なルートマップ,柱状図,露頭写真を示した.また,一部のテフラ層について主成分及び微量成分の元素組成分析を行った.その結果,未確定であった黄和田層中部~上部の広域テフラの上下関係が明確になり,未報告であった多くのガラス質テフラ層の記載岩石学的及び化学的特徴が明らかとなった.本研究によって,南関東地方のみならず日本列島の下部更新統の模式的なテフラ層序の一部が整備され,更新世前期の火山活動の変遷を知る上で基盤的な情報が得られた.
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