水文環境図-地下水利用の道しるべ-
2021年 4月13日 開設
日本では、古くから地下水に関する多くの調査・研究が行われてきました。こうした過去の知見に最新の調査・研究の結果を加えて、まとめたものが「水文環境図」です。水文環境図は、盆地や平野などの巨視的な地下水の流れや、水質・水温分布を掲載しています。私たちは、こうした地下水の地図について、約 60 年にわたって出版を続けています。
良質の地下水を守るために
水文環境図から、帯水層と地質構造の関係や、地下水がどこから涵養され、どこへ向かって流れているのかを知ることができます。このような情報があれば、地下水が地域の共有の財産であることが理解でき、そして持続的な地下水利用のために何に気をつければよいのかを判断することができます。今後、地域の地下水を理解する必要性はますます高まり、水文環境図の果たす役割はより重要になっていくでしょう。
左図:水文環境図は、地下水に関する様々な情報がレイヤ状に表示できます
右図:大阪平野の水文環境図一画面。帯水層中における溶存イオン濃度の分布を示しています