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2021年8月13日に発生した長崎県雲仙市の土砂災害地の地質概説

2021年8月13日:開設

長崎県雲仙市雲仙温泉周辺の地質概説

活断層・火山研究部門:星住英夫

 2021年8月13日に停滞する前線の影響により九州地方などで大雨があり、長崎県雲仙市小浜町雲仙で土砂災害が発生しました。
 土砂災害が発生した地域の地質は、「雲仙火山地質図」にまとめられています(図1)。
 災害発生地周辺の地質は、中期更新世の古期雲仙火山噴出物(U)から構成されています(図1)。図の左右両端にある絹笠山と矢岳は、約20万年前に噴出した角閃石安山岩の溶岩ドームや厚い溶岩流です。この間の地域には多数の温泉(雲仙温泉)があり、熱水による変質作用(青ハッチ)が進み粘土鉱物を多く含む場所も認められます。また崩壊地形もいくつか確認できます。

図1 雲仙火山地質図

図1 雲仙火山地質図

地質図Naviで表示(今回の地点周辺)
https://gbank.gsj.jp/geonavi/geonavi.php?lat=32.73186&lon=130.26504&z=17&layers=823,seamless_geo_v2

地質図カタログ
https://www.gsj.jp/Map/JP/volcano.html#08

参照地質図
渡辺一徳・星住英夫(1995)雲仙火山地質図.火山地質図,No.8, ,地質調査所(現 地質調査総合センター)

更新履歴

  • 2021年8月13日:開設

問い合わせ先

産総研地質調査総合センター