展示と解説のコーナー
このページのポスター画像は、2006年 9月15日,16日,17日に高知市文化プラザ かるぽーとで開催した
「地質情報展2006こうち -黒潮よせるふるさとの地質-」で展示したポスターをまとめたものです。
※地質学会のコーナー、ほか一部は公開していません、ご了承ください。
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地質調査総合センターの紹介 |
産業技術総合研究所地質調査総合センターで行っているさまざまな研究活動を紹介しています。地質、活断層、津波、地震、火山、海洋、地熱、CO2削減、地層処分の研究活動のほか、産学官連携活動、国際連携活動などにも取り組んでいます。 |
日本の地質百選(仮称)とGEOPARKの推進 |
ユネスコが中心となって推進しているGEOPARK(地質学的重要性と考古学的・生態学的・文化的な価値もある地域)への推薦の前段階として、現在日本では日本の地質百選(仮称)の選定事業が推進されています。候補が300あまり推薦され、現在その選定作業に入っています。 |
四国の地質概要 |
四国は性質の異なる岩石や地層が東西方向に帯状に分布するのが特徴です。高知県の大部分は海底の堆積物と玄武岩が陸地に押しつけられてできた「付加体」と呼ばれる地層でできています。付加体と周辺の地層には古生代から新生代に至る化石が含まれています。 |
20万分の1シームレス地質図「四国地域」 |
20万分の1日本シームレス地質図から四国部分を拡大したものです。地質図には都市名のほか、地質学ゆかりの地名や天然記念物・名勝(国指定)、鉱山などの位置を示しています。皆さんの住んでいる場所の足元がどのような地層でできているか確かめてみましょう。 |
床張り展示 タテ:300cm ヨコ:400cm |
佐川地質館所蔵化石標本 |
化石は古い時代に生きていた生物が泥や砂に埋もれて形や体の一部が地層中に残ったもので、進化で形態が変化するものは時代を識別する指標になります。ここでは高知県内を主とする化石標本で、古生代シルル紀から第四紀に至る約4億年間の生物たちを展示しています。 |
高知県、室戸半島の海岸段丘を空から見てみよう |
高知県の室戸半島には、世界的に有名な海岸(海成)段丘が発達しています。海岸段丘は、地面の隆起と海面の上下の影響が組み合わさってできる地形です。 ここでは,鳥になったつもりで、室戸半島の海岸段丘を空から見てみましょう。 |
付加体(四万十帯、秩父帯、三波川帯) |
・地下から戻ってきた石たち四国の骨組み 四国では、地下でできた付加体や変成岩をたくさん見ることができます。沈み込み帯の断面が、ほぼ連続して地上に露出しているのです。四国にいると、深さ数?80kmまでの地下深くの世界へ、簡単に行けて、見て、さわることができます。 ・変成岩のなかま地下深くで変身した石 海底にあった堆積岩や火成岩は、沈み込むプレートに乗って地下深くに潜り込むと変成岩に変身します。しかも、最大80kmもの深さでできたはずの変成岩は現在、地表に戻ってきて四国の山を形づくっています。地下への旅で美しく変身する変成岩の世界を紹介します。 ・四国の付加体海と陸の石が交わるところ 付加体は、海洋プレートが沈み込む時に、大陸プレートに堆積物がはり付けられてできます。付加体では、いろいろな海の石と陸の石が、一緒になって見ることができます。特に高知は、ジュラ紀?古第三紀の付加体がきれいに露出していることで有名です。その世界一きれいな付加体をのぞいてみましょう。 ・地震発生帯としての四万十帯 海溝型巨大地震の発生帯は、まさに付加体深部であり、そのテクトニックセッティングおよび深度は四万十帯の形成場そのものでした。四万十帯は過去のプレート沈み込み帯の様子が記録されており、巨大地震の震源断層も次々と発見されています。こういった震源断層の化石は、地震発生メカニズムを理解するためのカギとなります。 |
南海トラフ付加体3Dアニメーション |
室戸半島沖の南海トラフ付加体の地質構造を、3次元地震探査でとらえたデータを使ってご紹介します。日本列島をつくる基礎となった付加体の中はどんな構造になっているのでしょう?タテに、ヨコに、水平に、いろんな角度から付加体の中をご覧いただきます。 |
南海地震と津波 海溝型地震とはなにか |
南海地震は海溝型地震に分類されます。では海溝型地震とは、いったいどのような地震なのでしょうか。また、これまでに繰り返し起こっている南海地震について、揺れの大きさや津波の高さを見てみましょう。 |
南海地震の津波アニメーション |
南海地震、東南海地震が発生した場合に沿岸に押し寄せてくる津波の様子を、コンピュータで計算してアニメーションにしました。地震が起こってから何分後に、どれくらいの高さの津波が到達するのか、津波が広がっていく様子や繰り返し押し寄せる様子を実感してください。 |
2004年スマトラ島沖地震と連動型巨大地震 |
2004年スマトラ島沖地震はM9の超巨大地震でした。津波の高さや海面の変化を現地調査した結果、震源域は1,000km以上にも及ぶことがわかりました。過去に同じような連動型の巨大地震がチリ、アメリカ、日本でも発生していたことが、地質学的な調査からわかってきました。 |
地下水観測-地震予知をめざして |
私たちは、東海地震予知を目的として地下水の変化を研究しています。最新の研究結果から、東海地震前に起こると考えられている地下水変化について見てみました。最近始まった四国での地下水観測についてもご紹介します。 |
地層から発見された南海地震・遺跡で見つかった南海地震 |
・南海地震が起きると、高知県の海岸沿いには津波が押し寄せます。押し寄せた津波は、池や湿地に砂の層(津波堆積物)を残していきます。ここでは須崎市にある糺ヶ池(ただすがいけ)の底で見つかった津波堆積物について紹介します。 ・大きな地震は、昔の人々にも驚異であったはずです。遺跡調査でみつかった、地割れや噴砂などの地震の跡を調べて、歴史記録に残されている大地震との対応を考える研究を「地震考古学」といいます。高知県を繰り返し襲った南海地震の跡を探してみましょう。 |
海底に記録される南海地震 |
南海トラフ沿いの大地震の際には、海底の斜面も崩れます。通常は泥がたまる静かな海底に崩れた堆積物が挟み込まれます。ここでは、南海トラフ沿いの斜面崩壊に伴う堆積物の記録を紹介します。 |
四国沖の海底の構造と地殻変動の歴史 |
四国沖の海底には、南海地震によって隆起した海底山脈が発達しているだけでなく、それとは異なる地殻変動が原因で形成された海底の山脈や盆地が分布しており、陸上の地形と海底の地質構造との関係が理解できます。 |
四国沖の海底堆積物の分布と移動 |
四国沖の海底の泥・砂の分布はどうなっているでしょう? なぜ、そこにあるのでしょう? 四国沖の海底堆積物の分布状況と堆積物の移動について紹介します。 |
海の底の調べ方 |
海は海水で満たされているため、直接海底に行って調べることは簡単にはできません。海底の調査はどのように行うのでしょうか? ここでは、海底の調べ方について紹介します。 |
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火山 噴火の脅威とその恵み |
火山活動は時に大きな災害をもたらしますが、私達の住む大地そのものをつくりだし、また美しい風景、温泉や地熱資源などの恵みをもたらすものです。火山の噴火のメカニズムや噴火予知にむけた火山研究の最前線を紹介します。 |
火山データベース -パソコンで火山を調べよう- |
日本列島には300以上の第四紀に活動した火山があり、そのうちの108が「活火山」に指定されています。日本にはどんな火山があり、どんな活動をしてきたのでしょうか? パソコンを使って火山データベースにアクセスし、調べてみましょう。 |
地熱資源と四国の温泉 |
火山国日本には大地のエネルギー「地熱」が豊富に存在しています。温泉もその地熱資源の利用の一形態で、ほかにも冷暖房・温室・発電などいろいろに利用されています。ここでは地熱資源のできかたと利用、四国の温泉、地熱発電について紹介します。 |
メタンハイドレート |
未来のエネルギー資源、さらに環境変化や生物絶滅にも関連しているといわれるメタンハイドレート。メタンハイドレートは四国沖の南海トラフにも存在していることが知られています。メタンハイドレートとは何なのか? どうやって見つけるのか? なぜ注目されるのか? これらについて紹介します。 |
環境汚染を調べる、四国の地球化学図 |
地球化学図は、ヒ素、水銀、カドミウムなどの有害元素による環境汚染が一目で分かります。全国をカバーする地球化学図と高知市周辺の地球化学図を比較して環境について考えてみましょう。水を調べるコーナーも用意しています。 |
四国地域の地球物理図 |
私達は、陸上や海上、時には空から、重力や磁力を測っています。場所による大きさや方向の違いから、直接目で見ることのできない地下を調べることができます。さて四国地域の重力図や磁気図から、どのような地下の様子が見えてくるでしょうか。 |
高知の砂 |
黒潮が流れ、荒波が寄せる土佐にはさまざまな浜があり、砂があります。静かな入江の浜の細やかな砂、豪快な荒波にもまれた磯の荒々しい砂、西の竜串海岸から、東の阿南海岸まで、浜と砂のさまざまな表情を紹介します。 |
天空の鉱山「鳥形山」・四国の鉱物資源 |
・四国山地の南東部、鳥形山の山頂部にある鳥形山鉱山は、日本最大・最新鋭の巨大な石灰石鉱山です。標高1,250mの天空で繰り広げられる現代鉱業と、大型船を使った輸送システム、採掘された石灰石の役割などを紹介します。 ・別子型銅鉱床の代表的鉱床である別子鉱山や、剣のような大きく美しい輝安鉱の大きな結晶を産出したことで世界的に有名な市ノ川鉱山など四国には世界に知られた鉱物資源があります。四国の鉱物資源の概要・開発の歴史・果たした役割を紹介します。 |
四国に降灰をもたらした巨大噴火 |
四国には火山はありません。でも、いくつもの火山灰層が堆積しています。これらの火山灰はどこから来たのでしょうか? 四国に火山灰を降らすような噴火とはいったいどんな噴火だったのでしょうか? |
生活の中の花崗岩 |
人と石との関わりは遠く旧石器時代から始まります。石臼、ガーデニング材料、建築材料、芸術作品など、私達は生活の中のいろいろなところに石を見かけます。「石」、語感は「冷たく」感じますが、実際は私達を和ませてくれる「暖かい」自然素材であり地球素材です。 |
三宅島火山周遊飛行 |
火山の生い立ちはその地形や地質に記録されています。立体表示された三宅島火山最新の地質図の上をフライトしながら、三宅島に隠されている噴火の歴史を見てみましょう。2000年に形成されたカルデラの中も見ることができます。 |
三宅島2000年噴火 |
予測のつかなかった噴火2000年夏に起こった三宅島噴火では、島の中心部が陥没してカルデラが作られたり、大量の火山ガスが噴出し続けるなど、火山学者の予測を超えた現象がつぎつぎと起こりました。このような噴火を引き起こした地下のマグマの動きを見てみましょう。 |